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1999 年度 実績報告書

サメ軟骨中に存在するマトリックスメタロプロテアーゼ阻害成分の分離および構造解析

研究課題

研究課題/領域番号 11660208
研究機関京都府立大学

研究代表者

佐藤 健司  京都府立大学, 人間環境学部, 助教授 (00202094)

キーワードMMP / マトリックスメタロプロテアーゼ / サメ / 軟骨 / プロテアーゼ阻害 / 多糖類 / Autofocusing / コンドロイチン硫酸
研究概要

[要約]平成11年度はサメ軟骨中に存在するマトリックスメタロプロテアーゼ(MMP_8)阻害成分の分離を目的とした。申請時の予想では阻害成分はタンパク質またはペプチドであると考えて実験を行った。しかし、今年度の研究結果により、阻害活性は酸性多糖類画分に認められることが明らかとなった。
[方法]乾燥サメヒレ軟骨を出発材料として用いた。従来の2M塩酸グアニジン抽出以外にも今回水抽出を試みた。試料をドライアイスと共にミキサーで粉砕し、6倍量の純粋を加え濾布中で圧搾し抽出液を得た。この抽出液をアンフォラインを加えずに調製用等電点電気泳動装置(Rotofor)により分画した(Autofocusing法)。さらに阻害活性画分を逆相およびゲル濾過HPLCにより分画した。
最終的な画分の組成分析を行った。
[結果]1)阻害活性は水抽出により回収できた。そのため食品への応用が容易となった。2)活性成分は水溶液をAutofocusing法により酸性画分に回収することができた。また逆相HPLCには保持されず、ゲル濾過では高分子画分に回収された。3)組成分析の結果ガラクトサミンが主成分であった。以上の結果より活性成分は酸性多糖類であると結論できる。また水抽出およびAutofocusing法はいずれも有害な試薬を用いず大量処理が可能であり食品への応用が期待できる。12年度は多糖類の同定およびそのIn vivoでのMMP_8の阻害について検討する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Asuka Akahoshi, Kenji Sato, Yuko Nawa, Yaushi Nakamura, Kozo Ohtsuki,: "A novel approach for largo scalo, biocompatiblo and low cost fractionation of peptide In proteolytic digoat of food protein on the basis of amphoteric nature of peptide"Journal of Agricultural and Food Chomistry. (印刷中). (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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