研究概要 |
全国の地方自治体では,雨水貯留・浸透施設の設置に対する助成制度が実施されている.また,今後,助成制度を実施する予定がある,または,検討している地方自治体もあることが昨年度の調査結果から判明している.これらの制度が有効に利用されるためには,受益者側のこれらの制度に対する意識を調査する必要がある.そこで,個人レベルにおける雨水貯留・浸透施設や地方自治体が実施している助成制度に対する関心の度合いおよび実際に制度を利用した各人の制度に対する評価に関するアンケート調査を実施した。これらの調査の実施方法は、昨年度開発したインターネット上の電子調査法に改良を加えたシステムを構築して行った.具体的な改良点は,昨年度のシステムでは,同一の調査相手から重複した回答が送信されることがあったが,それを回避し,より精度の高い調査結果を得ることができるようにした点である. 主な調査項目は、雨水貯留・浸透浸透施設の設置に対する認識や必要性、雨水貯留・浸透施設に関して持っている情報の度合、居住している地方自治体における制度の有無や必要性の有無、施設を設置した動機や実際に設置して利用した上での満足度や問題点等施設全般に関することおよび助成制度の存在を知った方法や制度を利用した上での満足度や問題点等制度に関することである。 得られた資料から、個人レベルでの雨水貯留・浸透施設に対して関心はあり,必要性は感じてはいるが,実際の設置には積極的ではないことが判明した.
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