研究課題/領域番号 |
11660248
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
農業土木学・農村計画学
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研究機関 | 滋賀県立大学 |
研究代表者 |
矢部 勝彦 滋賀県立大学, 環境科学部, 教授 (80081561)
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研究分担者 |
谷川 寅彦 大阪府立大学, 大学院・生命科学研究科, 助教授 (80221399)
小谷 廣通 滋賀県立大学, 環境科学部, 助教授 (70105055)
金木 亮一 滋賀県立大学, 環境科学部, 助教授 (30074082)
岩間 憲治 滋賀県立大学, 環境科学部, 助手 (60269727)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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キーワード | 土壌物理性 / 土壌化学性 / 持続可能性 / 土壌改善 / 緑肥作物 / 鋤き込み / 地中潅漑法 |
研究概要 |
持続可能な生産環境の創出に関して、新たに生産基盤を創出するにあたっては作物が育ちやすい環境を備えた農地をどのように造成するか、また、不適切な土地利用や水利用による土壌劣化防止あるいは劣化した土壌での適切な土地利用と水利用をどのように行うかなどが重要な課題となる。一方、劣化しつつある農地や劣化が進んだ農地の保全・修復をどのように行うか等も重要な課題である。 そこで、本研究では、まず、水利用に関してより少ない水量で作物生産が可能な土壌水分感応型の地中連続潅漉法の開発と素焼き多孔質管を用いて電池式の間断による自動地中潅概法の検討を試みた。その結果、運搬・設置や撤収が容易なホース一体型の水管理システムとしての地中連続潅漑法が有望であることが明らかになった。また、間断による自動地中潅漑法でも根群域における土壌水分環境に対応できる節水的な水管理を行うことのできることを明らかにすることができた。一方、土地利用に関して、持続可能な生産基盤について土壌物理性の観点から劣化防止あるいは修復に緑肥作物導入による土壌改善を試みた。その結果、1〜2回の鋤込みでは明瞭な土壌改善効果を期待できないが、4回以上の継続的な鋤き込みを行うとある程度土壌改善に有効であることを明らかにすることができた。これらの結果より判断して、緑肥作物のすき込みだけでは土壌物理性や土壌化学性の改善には限界が見られ、さらに高度の成果を得るためには、土壌の物理性の改善に関しては緑肥作物の導入と土木的対策を併用することが必要であり、土壌化学性の改善に関しでは緑肥作物による窒素固定の利用と牛糞・鶏糞などの有機質堆肥の投入を併用することが必要である推察された。
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