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2000 年度 実績報告書

乳用牛の暑熱適応に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11660267
研究機関東京農工大学

研究代表者

菅野 茂  東京農工大学, 農学部, 教授 (70111482)

研究分担者 竹村 勇司  東京農工大学, 農学部, 助手 (80197334)
鎌田 寿彦  東京農工大学, 農学部, 助教授 (70015121)
キーワード乳用牛 / 乳生産 / 暑熱時生理反応 / 直腸温 / 呼吸数 / 心拍数 / 自律神経機能 / 体感温度
研究概要

今年度は本学付属農場で飼養されているホルスタイン種搾乳牛を対象に暑熱期と寒冷期における牛舎内の気温、気湿と乳量、乳質ならびに生理諸元との関係を明らかにするための調査研究を行った。調査期間は2000年8月21日から10月1日までの暑熱期と、12月8日から12月16日までの寒冷期であった。試験牛は7頭であったが、調査開始時の分娩後日数が29日から200日と、乳期にばらつきがあり、産次も2〜5産にまたがっていた。
その結果、(1)気温、気湿から求めた体感温度と乳量との間に有意な正の相関が、乳脂肪率、乳蛋白率、乳糖率、無脂固形分率との間には負の相関が認められた。(2)体感温度と呼吸数および体温との間にも有意な正の相関が認められた。(3)血漿中コルチゾール濃度およびT_3濃度は体感温度の上昇にともない有意に増加した。
暑熱時に減少するといわれている乳量ならびに血漿中T_3濃度については、予想に反し、逆に正の相関が見られたことには、調査期間が8月から12月にまたがっていたので、この間の乳期の推移にともなう乳量減少が深く関係していると考えられた。
現在、暑熱反応の良い指標とされている3-メチルヒスチジンの測定結果も含め、研究成果報告書を作成中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 神谷充 他: "ホルスタイン種およびホルスタイン種と黒毛和種の一代雑種育成牛の生理諸元にみられる暑熱の影響"関東畜産学会報. 50巻1号. 40-44 (2000)

  • [文献書誌] Kamiya,M. et al: "The Influence of Hot Enuironment on the physiological Parameters in Bull Calves"Asian-Aus.J.Anim.Sci. Vol.13,Suppl. 241 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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