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1999 年度 実績報告書

シバの形態的特性の解明と草地の造成および有効利用法の探索

研究課題

研究課題/領域番号 11660268
研究機関新潟大学

研究代表者

伊東 睦泰  新潟大学, 農学部, 教授 (70018787)

キーワード分げつ芽 / 直立茎 / ほふく茎 / 茎端 / 密度 / 節群 / Zoysia Japonica Steud.
研究概要

大学構内に造成したシバ実験草地に10日毎、および20日毎に刈取りを繰り返す極頻繁刈区、および頻繁刈区を設け、生育期間中の茎数密度と生産量の推移、ならびに、標識したほふく茎における節群の形成速度、伸長速度、ほふく茎各節群位に側生する直立茎の出葉速度を追跡した。また、適宣、ソッドを掘り取って直立茎とほふく茎の構成比を調査し、ほふく茎茎端および各節群の分げつ芽・分げつの外部形態および内部形態を観察した。
(1)いずれの刈取条件下においても、シバの直立茎密度は10.000茎/m^2以上を維持したが、特に、極頻繁刈区では、生育期間を通じて15.000茎m^2以上となり、シバの密度維持能力が頻繁な剪葉条件下で著しく高まることを認めた。シバ群落下で地下に埋没する個々のほふく茎は、5月から9月下旬に至る生育期間中、ほぼ、直線的に生長した。この間、各ほふく茎の総伸長量は30cm前後、形成される節群の数20前後であり、孤立状態のシバほふく茎に比して著しく発達が抑制されていることを確認した。
(2)ほふく茎各節群の基部側に位置する優勢な分げつ芽は、ほふく茎茎頂近傍で分化を完了した段階から既に大型であり、いずれも休眠することなくほぽ規則的に萌芽し、以後、迅速に出葉を繰り返した。しかし、これら群落の中心を構成する強勢な分げつは、ほふく茎茎端から数えて約10節群後方で10ないし12葉展開期を迎えて以降、生長を鈍化させた。一方、各節群の茎端側に形成される分げつ芽は、分化幼葉数が少なく、規則的に萌芽することも少なく、80%以上が休眠状態に止まった。これら、劣勢な分げつ芽は、断片的に萌芽しており、強勢な分げつの枯死に伴う茎数密度の減少を補足的に補充する役割を担っていると思われる。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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