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1999 年度 実績報告書

免疫誘導機構に関与するNramp-1遺伝子と感染抵抗性の発現

研究課題

研究課題/領域番号 11660298
研究機関宮崎大学

研究代表者

後藤 義孝  宮崎大学, 農学部, 助教授 (30142136)

研究分担者 新城 敏晴  宮崎大学, 農学部, 教授 (10040859)
キーワードNramp-1遺伝子 / サイトカイン / マクロファージ / IL-10(インターロイキン10) / IL-12(インターロイキン12) / IFNγ(ガンマインターフェロン) / Mycobacterium avium / Mycobacterium tuberculosis
研究概要

自然抵抗性関連マクロファージタンパクをコードするNramp-1遺伝子と抗酸菌感染症におけるサイトカイン産生との関係についてマウスモデルを用いて解析した。抗酸菌感受性マウス(Bcg^s)であるC57BL/6マウスとそのNramp-1コンジェニックマウス(Bcg^r)を実験に用いた。両マウスマクロファージをM.aviumまたはM.tuberculosisで刺激し、Th1ならびにTh2型ヘルパーT細胞の誘導と分化に関るインターロイキン10(IL-10)とIL-12の産生量ををれぞれしらべた。細胞をM.aviumで刺激した場合、Bcg^sで高いレベルのIL-10産生がみられたがBcg^rではほとんどみられなかった。IL-12は両マウスマクロファージで産生されたがBcg^sのそれに比べてBcg^rのほうが有意に高かった。両マクロファージをM.tuberculosisで刺激した場合、IL-10とIL-12の両方が産生され、それぞれの産生量は両マウス間でほとんど同レベルであった。また正常脾細胞をM.avium生菌で刺激した時のIFN_<ーγ>産生量について調べたところ、Bcg^rからの産生量はBcg^sからのそれを有意に上回っていた。これらの成績から、Nramp-1はマウス抗菌感染症のなかでもとりわけM.avium感染の際の選択的サイトカイン誘導に深く関っており、特にIFN_<ーγ>とIL-12が選択的に誘導されることが感染抵抗性の発現に重要ではないかと考えられた。今年度の研究ではさらに、マウスの骨髄由来マクロファージにM.bovisBCGを感染させるとアポトーシスが生じること、アポトーシスは、Bcg^sマクロファージに比べBcg^rマクロファージにおいて生じやすいことが明らかとなった。M.avium感染系ではアポトーシスは生じなかった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Nakanaga K.,Goto Y 他3名: "Sequence analysis expression of Nramp-1 gene in Bcg^s and Bcg^r mice."Journal of Veterinary Medical Science. 61(6). 717-720 (1999)

  • [文献書誌] Izu K.,Goto Y. 他5名: "Grouping of reference strains of Legionella species by the growth ability within mouse and guinea pig macrophages."FEMS innunologyMedical Microbiology. 26. 61-68 (1999)

  • [文献書誌] 岩切章、後藤義孝、他4名: "南九州における豚抗酸菌症の原因菌。"日本獣医師会雑誌.. 52. 664-666 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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