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2000 年度 実績報告書

神経細胞移動因子に関するスクリーニング法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 11670007
研究機関信州大学

研究代表者

森泉 哲次  信州大学, 医学部, 教授 (70157874)

研究分担者 加藤 隆志  信州大学, 医療技術短期大学部, 講師 (50283247)
中山 淳  信州大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (10221459)
キーワード神経系乾細胞 / 細胞移動 / ニューロン形成 / 嗅球
研究概要

以下に研究成果を報告する。
(A)新生傍糸球体細胞の運命について:BrdUを用いて、生後に新生した傍糸球体細胞の多くは短い期間(2週間)で細胞死に陥ることが明らかになった。(B)細胞移動後嗅覚系ニューロンのターンオーバーについて:Thymidineを用いて神経系幹細胞を標識後、Calretininをニューロンマーカーにして嗅球での新生ニューロンの運命(生存・細胞死)を調べた。^3H-Thymidine投与2週後には細胞移動・ニューロン分化が完了するので、2週での計測値を100%として8週の計測値の比率を求めた結果、傍糸球体細胞の約3/4(76.8%)が細胞死をおこしていた。顆粒細胞については、約2/3(65.3%)が細胞死をおこしていた。(C)神経細胞の移動に関与する因子を生成する細胞の同定について:新生児ラットの各組織由来の細胞を対象として、成熟ラットの嗅球に移植し、神経系幹細胞の移動(遅延・停止)への影響を調べた。移植実験では、BrdU陽性の神経系幹細胞の移動は正常におこっており、細胞移動が停止した際の形態学的特徴であるRMS拡大像は認められなかった。(D)細胞移動傷害実験によるNeurogenesisについて:細胞移動が完全に阻止された細胞移動路(RMS)傷害側の嗅球において、BrdU陽性・NeuN陽性のニューロンの存在(Neurogenesis)を嗅球で証明することができた。局所に存在する神経系幹細胞によるNeurogenesisを示している点で意義あるものである。さらにRMSを経由するNeurogenesis(36.7%)とRMSを経由しないNeurogenesis(3.7%)の比率は大きく異なっていた。また移動する神経系幹細胞はニューロン分化能のみならずグリア細胞への分化能も有していることが明らかになった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Kato et al.: "Fate of newly formed periglomeralar cells in the olfactory bu1b "Acta Otolaryngol. 120. 876-879 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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