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1999 年度 実績報告書

ステロイドホルモン合成酵素の発現調節の分子生物学的・細胞化学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 11670013
研究機関徳島大学

研究代表者

石村 和敬  徳島大学, 医学部, 教授 (90112185)

キーワードステロイドホルモン / 免疫組織化学 / 脊髄 / 17α水酸化 / C17-20リア-ゼ / チトクロームb5 / 5α-リダクターゼ / プロスタグランジンF合成酵素 / 肝臓
研究概要

1.17α-水酸化/C17-20リア-ゼの発現調節に関与すると考えられるPbX1、機能調節に関与すると考えられるチトクロームb5の局在を見るために必須の抗体の作成を試みたがこれまでのところ充分な力価のものを得ていない。方法の検討が必要である。
2.ラットの胃の壁細胞、下垂体の中間部細胞に17α-水酸化/C17-20リア-ゼが存在することが免疫組織化学、ウェスタン・ブロットなどによって明らかになった。
3.ラット嗅球の神経細胞やグリア細胞にアロマターゼや17β-ヒドロキシステロイド脱水素酵素、5α-リダクターゼなどの性ステロイド合成に関連する酵素が存在することがわかった。
4.C6グリオーマ細胞について、血清除去による細胞死がアポトーシスではなくネクローシスの形式によること、デキサメサゾンがこの細胞死をグルココルチコイド受容体を介して増強することがわかった。さらに、血清除去に際しての、5α-リダクターゼの細胞質における発現がDNAからの転写増加によらないことが明らかになった。
5.ラット肝臓において、プロスタグランジンF(PGF)を合成する細胞を同定するために、PGFを合成する酵素の二つのアイソザイムのうちの肝臓型酵素に対する抗体を用いて光顕および電顕レベルの免疫組織化学をおこなった結果、PGFを合成するのは血管内皮細胞であることが判明した。
6.PGFを合成する酵素の二つのアイソザイムのうち肺型酵素の局在をラットの脊髄で検索したところ、血管内皮細胞に加えて、神経細胞の樹状突起に存在することがわかった。PGFは神経の興奮の受容、伝導になんらかの役割をもっていることが考えられる。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Morita K.: "Dexamethasone enhances serum deprivation-induced necrotic death of rat C6 glioma cells through activation of glucocorticoid receptors."Brain Res.. 816. 309-316 (1999)

  • [文献書誌] Morita K.: "Influence of serum-free culture conditions on steroid 5alpha-reductase mRNA expression in rat C6 glioma cells."Brain Res.. 830. 179-182 (1999)

  • [文献書誌] Matsuda J.: "Development changes in long-form leptin receptor expression and localization in rat brain."Endocrinology. 140. 5233-5238 (1999)

  • [文献書誌] Suzuki-Yamamoto T.: "Identification of prostaglandin F-producing cells in the liver."Histochem.Cell.Biol.. 112. 451-456 (1999)

  • [文献書誌] 石村和敬: "細胞の情報伝達.標準細胞生物学,石川春律,近藤尚武,柴田洋三郎編集"医学書院. 6 (1999)

  • [文献書誌] 石村和敬: "内分泌系.人体組織学,内山安男,相磯貞和監訳"南山堂. 24 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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