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2000 年度 実績報告書

骨格筋小胞体Ca放出チャネルの2種の開口モードの分子的基盤

研究課題

研究課題/領域番号 11670099
研究機関埼玉医科大学

研究代表者

遠藤 實  埼玉医科大学, 医学部, 教授 (50009990)

研究分担者 池本 隆昭  埼玉医科大学, 医学部, 助手 (30275854)
キーワード筋小胞体 / リアノジン受容体 / Ca induced Ca release / ダントロレン / clofibric acid / アデニン化合物 / プロカイン / Ca放出
研究概要

骨格筋小胞体のCa放出チャネル(1型リアノジン受容体)は、Ca^<2+>刺激と生理的刺激に対して相異なる2種類の開口モードで反応する。筋収縮抑制薬ダントロレンは室温で2種の開口モードを若干区別して生理的開口モードをより強く抑制するので、それを手がかりに両者をより明確に区別できるダントロレン誘導体を作成し、その中のヨードラベル可能なものを利用して生理的開口モードの分子機構を解明することが本研究の目的である。種々のダントロレン誘導体をスクリーニングし、Ca^<2+>刺激による開口は全く抑えず、生理的刺激による開口のみを抑制する誘導体を二つ見出した。この二つの化合物はskinned fiberリアノジン受容体のclofibric acidによる開口を抑制し、昨年我々が見出したclofibric acidによるリアノジン受容体の開口が生理的モードの開口と類似しているという結論を裏付けた。さらにこの結論を支持する事実として、数種のその他のダントロレン誘導体について、単収縮の抑制はskinned fiberにおけるCa^<2+>刺激による開口抑制とは全く相関せず、clofibric acidによる開口抑制と良く相関することを明らかにした。本来の目的のヨードラベル可能なダントロレン誘導体を用いてのチャネル蛋白への結合実験は、現在進行中である。
本研究の成果の発表は、二つの論文にまとめてBrit.J.Pharmacol.に投稿中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Endo,M.& Ikemoto,T.(分担執筆): "Handbook of Experimental Pharmacology Pharmacology of Ionic Channel Function : Activators and Inhibitors"Springer-Verlag.. 662 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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