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1999 年度 実績報告書

ロイコトリエンB4受容体の生体内・細胞内における役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 11670111
研究機関東京大学

研究代表者

横溝 岳彦  東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (60302840)

研究分担者 和泉 孝志  東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (70232361)
谷口 雅彦  東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (70260346)
キーワードロイコトリエン / LTB4 / 受容体 / 白血球遊走 / 腎不全 / クローニング
研究概要

1)LTB4受容体欠損マウスの作成
マウスロイコトリエンB4受容体(BLT)のゲノムDNAを元に、LTB4受容体欠損マウス作成のためのターゲッティングベクターを作成した。マウスES細胞を形質転換し、ネオマイシン耐性株をサザンブロット、PCR法にて解析し組み替えES細胞を得た。キメラマウスを得る目的で、マウスブラストシストにマイクロインジェクションしたが、キメラ率の低いマウスしか得られなかったため、現在再度マイクロインジェクシションを行っている。
2)変異型LTB4受容体の作製と解析
ヒトLTB4受容体のC末端のリン酸化部位や、細胞内のGタンパク質共役部位と推定されるアミノ酸を欠損した二種類の変異BLT発現ベクターを作成した。これらをCHO細胞に遺伝子導入し、ネオマイシンで選択して耐性株を得た。これらの細胞を用いて、LTB4による細胞内カルシウム上昇における脱感作現象、化学走化性の濃度依存性を測定しているところである。またラット、モルモットからBLTを単離した。(Toda,et al,BBRC,Masuda,et al,Biochem.J.,Bioe,et al,Eur.J.Pharmacol.)
3)ラット急性腎不全モデルにおけるLTB4の寄与の検討
ラット腎動脈結紮・再灌流で引き起こされる急性腎不全モデルにおいて、BLT拮抗薬の事前投与で腎不全の発症が抑えられたこと、BLT発現CHO細胞が腎臓内に遊走したことから、この疾患におけるLTB4の関与を示した。(Noiri,et al.PNAS)

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Masuda, K.: "cDNA cloning and characterization of guinea-pig leukotriene B4 receptor"Biochem. J.. 342. 79-85 (1999)

  • [文献書誌] Toda, A.: "Cloning and characterization of rat leukotriene B4 receptor"Biochem. Biophys. Res. Commun.. 262. 806-812 (1999)

  • [文献書誌] Bioe, Y.: "Characterization of the cloned guinea pig leukotriene B4 receptor"Eur. J. Pharm.. 380. 203-213 (1999)

  • [文献書誌] Noiri, E: "A novel in vivo approach showing the chamotactic activity of leukotriene B4 in acute renal ischemic-reperfusion injury"Proc. Natl. Aca. Sci. U.S.A.. 97. 823-828 (2000)

  • [文献書誌] 横溝岳彦: "ロイコトリエンB4受容体の構造と機能"現代医療. 31. 185-189 (1999)

  • [文献書誌] 横溝岳彦: "血管における白血球遊走とロイコトリエン"血管と内皮. 9. 55-61 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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