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2000 年度 実績報告書

核内レセプターによるコレステロール生合成酵素の転写調節

研究課題

研究課題/領域番号 11670113
研究機関新潟大学

研究代表者

榊原 順  新潟大学, 医学部, 助手 (90242403)

研究分担者 渡部 通寿  新潟大学, 医学部, 助手 (40303127)
キーワードスクアレンエポキシダーゼ / コレステロール / 酸化ステロール / 核内レセプター / LXR / 転写制御
研究概要

我々はコレステロール合成酵素のうち、後段階の律速酵素と考えられているスクアレンエポキシダーゼ(SE)遺伝子の転写制御について、核内レセプターLXRによる制御について調べた。細胞内においてLXRα及びLXRβを大量発現させたところ、どちらによっても極めて強いSE遺伝子の抑制が見られ、それはLXRの発現量に反比例していた。また、LXRのリガンド候補と考えられる様々な酸化ステロールについて調べた。その結果、LXRresponsive element(LXRE)への誘導能とSE遺伝子の抑制能がよく一致しており、なかでも最も強く効率的なリガンドはエポキシコレステロールであることが分かった。これらのことからLXRはSEの転写を抑制的に制御しており、そのリガンドがエポキシコレステロールである可能性が示された。このことはSEによって生成されるジエポキシスクアレンがコレステロール合成の制御に重要な役割を果たしている可能性を示している。さらにLXRα及びLXRβドミナントネガティブ変異体を作成し、細胞内で大量に発現させたところ、LXRE、及びSE遺伝子への誘導能及び抑制能がいずれも阻害されることが分かった。ドミナントネガティブ変異体の作製に成功したため、この変異体発現マウスの作製を行った。このマウスは様々な分野における応用が考えられ、今後大きな成果を上げる可能性がある。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Lee HK.: "Photoaffinity labeling and site directed mutagenesis of rat squaleneepoxidase"Archives of Biochemistry & Biophysics.. 381(1). 43-52 (2000)

  • [文献書誌] Abe I.: "Green tea polyphenols : novel and potent inhibitors of squalene epoxidase"Biochemical & Biophysical Research Communications.. 268(3). 767-771 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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