研究概要 |
Mint3とAPPの相互作用 Mint3とAPPはともに基本的には神経系以外にも幅広く発現するタンパク質である。そこで、mint3各domainがAPPとの結合および細胞内輸送との関連を調べた。種々のEGFP-tagged mint3 deletion or site-directed mutantsを作製し上皮系細胞株A431に導入し蛍光顕微鏡を用いて細胞内局在とAPPとの相互作用を調べた。Mint3はGolgi complexの特にmiddleからtrans cisternaeにリザーブを持ちながらsecretory pathwayのlate compartmentに属するtransport vesicle,plasma membraneに局在したがそれはPTBおよびPDZb domainsによる二重支配を受けていた。EGFP-mint3/PTB,EGFP-mint3/PDZb,APPの3者が同一のtransport vesiclesおよびmembrane domainsに存在したがAPPと直接結合できるのはPTB domainだけであることから、この結果はAPPと共存しながら同じtransport vesicle上に乗って細胞膜まで輸送されそこに局在する他の細胞膜タンパク質(protein X)がPDZb domainにより認識されmint3/APP/protein Xが密接なタンパク質複合体を形成しAPPを介するシグナル伝達とタンパク質分解およびAβの産生を制御する可能性がある(M.Okamoto et al.Neuroscience in press)。
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