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1999 年度 実績報告書

乳癌微小病変、前癌病変におけるエストロジエンレセプター及びその関連物質の検討

研究課題

研究課題/領域番号 11670166
研究機関群馬大学

研究代表者

小山 徹也  群馬大学, 医学部, 助教授 (50233622)

研究分担者 佐野 孝昭  群馬大学, 医学部, 助手 (90292581)
キーワード乳癌 / 前癌病変 / AIB1 / エストロジエンレセプター
研究概要

今年度は研究材料の収集とホルモンレセプター関連物質の免疫染色およびAIB1 probeの作成を行った。
材料は乳腺手術材料のホルマリン固定パラフィン包理切片を利用し、特に低悪性度の非浸潤性乳管癌(micorpapillary type)の全割症例を利用し、Ductal carcinoma in situならびにそれと高頻度で共存するACL(Atypical Cystic Lobule)病変を検索した。症例は群馬大学附属病院、栃木ガンセンターの手術材料を主体とし、またKoerner F博士との共同により、MGH症例についても検索した。
1 乳腺微小病変、前癌病変におけるホルモン レセプター及びその関連物質の蛋白発現の検討。
1-1 Estrogen Receptor(ER)及びProgestrone Receptor(PgR)に加えて、cyclin D1やFAS(fatty acid synthetase)の蛋白発現の検討
ABC法による免疫染色により検索した。使用した抗体はER、PgR、Ki-67、FAS(fatty acid synthase)、cyclinD1、actin、gesolinである。ER/Ki-67、PgR/FASにいては2重染色をして、細胞内局在を検討した。症例は主としてmicropapillary typeの非浸潤性乳管癌近傍に存在したACL 20例について検討した。その結果以下の結果を得た。ACL細胞は1)ERの高い発現を見る。2)PgRとFASの濔慢性陽性所見を有する。3)cyclinD1は散在性に陽性である。4)gelsolinは減少ないし消失している。4)Ki-67陽性細胞は癌と比較して低い。以上よりACLの形質は増殖能が低いことを除けば、低悪性度非浸潤癌との知見を得た。
1-2 AIB1を主体とするmRNA発現の検討
estrogen receptorのco-activatorとされているAIB1(amplified in breast cancer 1)のmRNA発現に関して、in situ hybridizationによる検討を開始した。今年はBiotinated Thyramideを利用した高感度方法による検討を行う予定で、probeの作成を行った。また次年度に向けてosteopontin probeを使用したin situ hybridizationを行った。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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