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1999 年度 実績報告書

沖縄県の悪性リンパ腫におけるHTLV-1およびEBVの関与についての検討

研究課題

研究課題/領域番号 11670179
研究機関琉球大学

研究代表者

戸田 隆義  琉球大学, 医学部, 助教授 (30108295)

研究分担者 増田 昌人  琉球大学, 医学部, 助手 (30295323)
上里 博  琉球大学, 医学部, 助教授 (60160157)
大島 孝一  福岡大学, 医学部, 助教授 (50203766)
屋 宏典  琉球大学, 農学部, 助教授 (10177165)
キーワード沖縄県 / 悪性リンパ腫 / HTLV-1 / EBV
研究概要

1973年から1998年までの沖縄県の100例の節性悪性リンパ腫症例を用いて、EBVおよびHTLV-Iの関与を調べる目的でPCR法およびEBER-1ISH法を行った。病理・免疫組織学的検索にて、100例中13例(13.0%)はホジキン病、87例(87.0%)は非ホジキンリンパ腫であった。ホジキン病症例はMC7例、NS3例、LP3例を含んでいた。非ホジキンリンパ腫はT-cell type52例(59.7%)、B-cell type34例(39.1%)、non-T non-B type1例(1.1%)に分類された。PCR法にて、ホジキン病13例中12例(92.3%)、非ホジキンリンパ腫87例中56例(64.4%)、T-cell type52例中36例(69.2%)、B-cell type34例中19例(55.9%)、non-T non-B type例でEBVが検出された。また、ホジキン病13例中1例(7.7%)、非ホジキンリンパ腫87例中22例(25.3%)、T-cell type52例中16(30.8%)、B-cell type34例中5例(14.7%)、non-T non-B type例でHTLV-Iが検出された。EBER-1ISH法ではEBV感染細胞は、ホジキン病13例中12例(92.3%)に陽性で、非ホジキンリンパ種では63例(72.4%)が陽性、T-cell type52例中41例(78.8%)、B-cell type34例中21例(61.8%)、non-T non-B type症例でそれぞれ陽性であった。この沖縄県の節性悪性リンパ腫症例におけるEBV感染陽性率はこれまで報告されている他の地域における結果のいずれよりも高かった。しかし、HTLV-Iの検出されるT-cell type非ホジキンリンパ腫でのEBVの関与は明らかではなかった。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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