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2000 年度 実績報告書

RETがん遺伝子活性化の解析による慢性甲状腺炎の甲状腺発癌促進作用の証明

研究課題

研究課題/領域番号 11670189
研究機関北里大学

研究代表者

岡安 勲  北里大学, 医学部, 教授 (20014342)

研究分担者 三上 哲夫  北里大学, 医学部, 講師 (90286352)
三枝 信  北里大学, 医学部, 講師 (00265711)
キーワード甲状腺癌 / RETがん遺伝子 / 甲状腺炎 / Ras遺伝子 / 発がん
研究概要

1、免疫染色によるRET蛋白発現をウェスタンブロッテイングによる確認を試みたが成功しなかった。これは陽性コントロールとして使用したRET蛋白そのものにも反応が認められなかったため、抗体の不備が考えられる。
2、ras遺伝子発現をmicrodissection法、PCR-SSCP法の組み合わせによって行ったが、乳頭癌ではN-ras変異は2/42症例と極めて低率であった。一方、濾胞腺腫ではN-ras変異は1/19、Ha-ras1/19で低率であったが、濾胞癌ではN-ras変異10/26、Ha-ras6/26と比較的高率に変異が認めれらた。
まとめ
RET蛋白の過剰発現が乳頭癌でみとめられ、これが腫瘍細胞増殖や周囲間質における血管新生と関連していることが示唆された。一方、遺伝子異常の観察では、甲状腺腫瘍で比較的早期に遺伝子異常が出現するといわれるras遺伝子変異は乳頭癌症例では極めてわずかな症例でのみみとめられ、背景に甲状腺炎を伴っている乳頭癌と甲状腺炎を伴っていない乳頭癌との間でras変異からは遺伝子異常の違いをみつけることはできなかった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Fanigawa H.Uesuqi H,Hitoni H,Saigenjik Okayasu I.: "Possible association of active gastritis, featuring accelerated cell turnover and p53 overexpression, with cancer development at anastomoses after gastrojeunostomy."Am.J.Clin.Pathol.. 11403. 354-363 (2000)

  • [文献書誌] Yamashita K,Yoshida T.Shinoda H,Okayasu I.: "Novel method for simultaneous analysis of p53 and K-ras mutations and p53 protein expression in single histologlical sections"Arch.Pathol.Lab.Med.. (in press). (2001)

  • [文献書誌] Murakamik,Mitomi H,Yamashitak,tanabe S,Saigenjik.Okayasu I.: "p53, but not c-Ki-ras mutation and down-regulation of p21 and cyclin DL are associated with malignant transfornation in gastric hyperplastic"Am.J.Clin.Pathol.. (in press). (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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