研究概要 |
平成12年度は、非腫瘍性乳腺組織における、Cg/SgmRNA発現について検討し、妊娠後期において、Cg mRNA発現が認められることを確認した。平成12年は、I)乳腺腫瘍におけるChromogranin(Cg)/Secretogranin(Sg)mRNA発現の有無および、II)乳腺組織のおけるpeptide hormone、とくにprolactin(PRL)mRNA発現について検討した。 検討結果; I)rat mammary fibroadenoma,adenocarcinomaにおいて、CgA,SgIImRNA発現が確認されたが、SgI mRNA発現は認められなかった。 II)1)生理的条件下である静止期、妊娠、授乳、離乳各時期におけるPRL mRNA発現を検索した。(妊娠後期妊娠14日)から、授乳後期(分娩後14日)において、PRL mRNA発現が認められた。また、PRL-receptor mRNA発現についても同時に検討した。とくにlong formのPRL-Rについて、PRL mRNA発現に先行してmRNA発現が認められた。 2)rat mammary fibroadenoma,adenocarcinomaにおいて、PRL mRNA発現が確認された。PRL mRNA発現については、in situ RT-PCR法により、間質ではなく、乳腺上皮細胞におけるmRNA発現であることが、確認された。
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