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1999 年度 実績報告書

レトロウィルス感染阻止をめざした遺伝子治療モデルの確立

研究課題

研究課題/領域番号 11670206
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

北川 昌伸  東京医科歯科大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (10177834)

キーワードレトロウィルス / フレンド白血病ウィルス / 遺伝子治療 / Fv-4
研究概要

レトロウィルス誘発性疾患のモデルとしてマウスフレンド白血病ウィルス(FLV)の系を用いて遺伝子治療モデルの確立をめざして実験を行った。導入遺伝子はecotropicマウス白血病ウィルス(MuLV)に抵抗性を示すマウス宿主遺伝子の一つであるFv-4^r遺伝子である。
1)発現効率の良い遺伝子導入キメラマウスの作製
C3Hマウス(Fv-4^r遺伝子をもたないマウスでFLV感受性)の骨髄細胞にFv-4^r遺伝子を導入した後、同系のC3Hマウスに骨髄移植することによってFv-4^r-C3H->C3H骨髄キメラマウスを作製した。遺伝子導入に用いるベクターとしてはレトロウィルス(SFFV)ベクターを用い、骨髄細胞との混合培養条件を至適化することによって、効率の良い遺伝子発現を起こす条件を決定した。その結果、本来このFv-4^r遺伝子を持っているC4Wマウスと同等に近いレベルの発現を造血系の細胞で示すキメラマウスを得ることに成功した。また、この遺伝子発現は1年以上の長期にわたって持続することも確認された。
2)遺伝子導入マウスのウィルス抵抗性
Fv-4^r-C3H->C3H骨髄キメラマウスのウィルス(FLV)接種に対する抵抗性を検討した。Fv-4^r遺伝子が高発現を示すキメラマウスでは、1×10^4PFUあるいは1×10^5PFUという高用量のウィルス摂取に対しても抵抗性を獲得することがわかった。
さらに、このキメラマウスにおける抵抗性発現のメカニズムについて検討する実験を進めている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kitagawa M,et al.: "Protection of retrovirus-induced disease by transplantation of bone marrow cells transduced with MuLV env via retrovirus vector"Experimental Hematology. 27. 234-241 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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