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2000 年度 実績報告書

胃腫瘍における染色体22q領域の遺伝子変化の解析

研究課題

研究課題/領域番号 11670225
研究機関東京大学

研究代表者

鄭 子文  東京大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (90285768)

研究分担者 深山 正久  東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70281293)
キーワードGIST / 22q / LOH / NF2
研究概要

非上皮系胃腫瘍の大部分を占めるとされるGastrointestinal stromal tumor(GIST)でc-kit遺伝子の変異の有無を調べてある22例(15例は胃原発、4例は小腸原発、3例は転移部)の腫瘍検体を用いて、染色体の21カ所の領域の41個のマイクロサテライトマーカーを用いて、これらの領域の遺伝子欠失(LOH)および遺伝子不安定性(MSI)を調べた。また、染色体22q領域に存在するNF2遺伝子の変異についてもPCR-SSCPを用いて調べた。GIST症例はFranquemont's criteriaに基づきhigh-risk groupとlow-risk groupに分けた。この結果、14q(9/19,47%),22q(17/1,77%)に高率にLOHが認められたが、high-risk groupとlow-risk groupでは有意差は認めなかった。これら以外の領域のLOHおよびMSIはhigh-risk groupに有意に(p<0.05)高頻度に認めた。NF2遺伝子の変異は22q-LOHのみられた2例に認められた。以上の結果はc-kit遺伝子の変異とは独立した事象であった。以上から、22q,14q領域のLOHはGISTに特異な現象であり、high-riskになるとそのほかの領域にもLOHが見られるようになり、また、MSIも関わってくると考えられる。また、染色体22q領域に存在するNF2遺伝子はGISTの一部で腫瘍発生の抑制因子である可能性が考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Fukasawa,T., et al.: "Allelic loss of 14q and 22q, NF2 mutation, and genetic instability occur independently of c-kit mutation in gastrointestinal stromal tumor."Japanese journal of cancer research. 91. 1241-1249 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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