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1999 年度 実績報告書

日本人重症マラリア患者に対する適正療法確立に関する薬物動態学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 11670252
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

大友 弘士  東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (80072916)

研究分担者 木村 幹男  東京大学, 医科学研究所, 助手 (90114462)
渡辺 直煕  東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (00057019)
キーワード重症熱帯熱マラリア / 抗マラリア薬 / メフロキン / 治療 / 薬物動態 / 適正化 / 日本人症例 / HPLC
研究概要

1.生体試料中の光学異性メフロキン(R,S-体、S,R-体)の定量法の確立
稀用薬に属するメフロキンの血中濃度と治療効果の指標となる赤血球原虫感染率を検討するために必要な分離分析法を、高速液体クロマトグラフを用いて確立した。すなわち、血液試料を除蛋白した後、メフロキンをアルカリ性化でmethyl tert.-butyl etherに抽出した。ついで、残査にキラル試薬である(-)-1-(9-fluorenyl)ethyl chloroformateを加えて誘導体化して、高速液体クロマトグラフで測定する定量法を確立した。本定量法は、メフロキンラセミ体を投与された患者における光学異性メフロキンの血中濃度を、十分に追跡できる、高感度で特異性の高い方法であることを確認した。
2.患者におけるメフロキンの体内動態
今年度はメフロキンを投与されたマラリア感染患者における体内動態を検討した。メフロキンラセミ体を投与後の血漿および全血中のいずれにおいても、メフロキンのR,S-体の濃度の方がS,R-体の濃度よりも2〜8倍高いことが示された。
3.ラットにおけるメフロキンの体内動態
メフロキン20mg/kgをラットの静脈内投与した後の血漿中メフロキン濃度を測定し、動態学的解析を行い、メフロキンの全身クリアランスは平均4.1ml/min/kg、分布容積は19.7L/kgおよび消失半減期は60時間であることを明らかにした。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 大友弘士: "輸入寄生虫症治療の選択薬"Modern Physician. 19. 360-364 (1999)

  • [文献書誌] 大友弘士: "小児の感染症[II]マラリア"小児臨床. 52. 677-681 (1999)

  • [文献書誌] 大友弘士: "抗原虫薬"月刊薬事. 41. 1851-1855 (1999)

  • [文献書誌] 大友弘士: "マラリア"治療. 82. 940-942 (2000)

  • [文献書誌] 大友弘士: "輸入熱帯病や寄生虫症の治療に必要な稀用薬の入手方法について"治療. 82. 1037-1040 (2000)

  • [文献書誌] 大友弘士: "治療薬ガイド1999-2000"和田 攻. 8 (1999)

  • [文献書誌] 大友弘士: "微生物薬"畑中正一. 8 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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