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1999 年度 実績報告書

腸管出血性大腸菌0157の毒素変換ファージに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11670279
研究機関近畿大学

研究代表者

佐藤 弘毅  近畿大学, 生物理工学部, 教授 (60029775)

研究分担者 宮本 裕史  近畿大学, 生物理工学部, 助手 (20271413)
松代 愛三  近畿大学, 生物理工学部, 教授 (00029753)
キーワード腸管出血性大腸菌 / ベロ毒素 / O157
研究概要

腸管出血性大腸菌0157感染では、溶血性尿毒症などの重篤な症状を引き起こすが、これには0157に内在するファージの産生する志賀毒素が関与していることがわかっている。志賀毒素は構造上部分的に異なった、Stx1とStx2の2種類に大きく分類されており、それぞれ異なったファージにコードされていることがわかっている。したがって、HUSの発症機構を明らかにするためには、志賀毒素産生を担うファージの大腸菌内での振る舞いを解明する必要がある。そこで、本研究では、Stx2を有するファージVT2-Sa(0157堺株より単離)の全ゲノム構造を決定した。その結果、VT2-Saの全体のゲノム構造は、λファージと非常によく似ており、5つの遺伝子領域(組換え、初期制御、複製、溶菌、頭部・尾部タンパク質)から構成されていることが明らかとなった。Stx2遺伝子はアンチターミネーターであるQ遺伝子の下流に位置しており、このことから、Stx2遺伝子の転写はQタンパク質に依存していると推察される。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Matsushiro,Sato,Miyamoto,Yamamoto,Honda: "Induction of Prophages of Enterohemorrhagic Escherichia coli.0157:H7 with norfloxacin"J.Bacterical. 181. 2257-2260 (199)

  • [文献書誌] Miyamoto,Nakai,Yajima,Fujibayashi,Higuchi,Sato,Matsushiro: "Sequence analysis of Stx2-converting phage VT2-Sa shows a great divergence in early regulation and replication regions"DNA research. 6. 235-240 (1999)

URL: 

公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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