研究課題/領域番号 |
11670312
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
瀧 伸介 千葉大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (50262027)
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研究分担者 |
山崎 晶 千葉大学, 大学院・医学研究科, 助手 (40312946)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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キーワード | NFAT / retrovirus / library / NK細胞 / リンパ球活性化分子 / シグナル伝達分子 / expression cloning / レポーター遺伝子 |
研究概要 |
本研究はNK細胞の活性化に関わる分子を明らかにする目的で、転写因子NFATを活性化する分子の探索を行った。方法として、NFAT-GFPレポーター遺伝子を導入した指示細胞株に、CD8とのキメラ分子として発現するように設計したレトロウィルスcDNAライブラリーを導入し、該細胞を抗CD8抗体で刺激した際にレポーター(GFP)を発現する細胞クロンをセルソーターによつて単離する手法(NFAT-activator cloning system)を新たに開発し、これを用いた。脾臓細胞のcDNAライブラリーを導入した指示細胞のうち刺激後GFP陽性となる細胞を、3-4回ソーティングを繰り返し、最終的に限界希釈法によってクロンを得た。それそれの細胞に導入されているcDNAを解析すると、既存のNFAT活性化分子以外に数種の新規分子が同定された。この一連の分子をNFAT activating Molecule(NFAM)と命名し、その機能の解析を開始した。まず、最初の分子NFAM1は、その全長cDNAを単離、配列を決定したところ細胞表面に発現される分子としての特徴を備えていた。さらに、細胞内部位にITAM様の配列YxxLx(7-8)YxxMが認められた。本ITAM様配列が、NFAT活性化に関与しているか否かを明らかにするため、ITAM様部位のチロシン(Y)をフェニルアラニンに置換し、T細胞ハイブリドーマに導入したところ、野生型NFAM-1とは対照的に、活性化シグナルを伝えなくなることから、確かにこのITAM様配列がNFAM1のシグナル伝達に必須の領域であることが判明した。本分子のNK細胞活性化における機能に関しては現在検討中である。その他の分子NFAM-2および-3についても現在全長cDNAを単離しつつあり、引き続いて解析を行う予定である。
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