研究課題/領域番号 |
11670314
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 東京医科大学 (2000) 東京大学 (1999) |
研究代表者 |
善本 隆之 東京医科大学, 医学部, 助教授 (80202406)
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研究分担者 |
成内 秀雄 東京大学, 医科学研究所, 名誉教授 (10012741)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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キーワード | IL-12p40 / p35 / IL-12Receptor / IFN-γ / CD28 / CTLA-4 / 自己免疫病 / 赤内型マラリア感染 / Fc Beceptor / MHCクラスII |
研究概要 |
抗原/T細胞刺激による抗原提示細胞でのp35 mRNA発現増強機構を解析した結果、MHCクラスIIからのシグナルによりその発現増強が誘導されること、また、IL-12産生におけるIFN-γによるPrimingの必要性について検討したところ、IFN-γによるPrimingは必須ではなく、マクロフファージをディッシュに付着させるだけでIL-12産生が誘導できることを明らかにした。 IL-12R発現増強へのCD28/CTLA-4の関与を検討した結果、IL-12Rの発現増強にはCD28からの刺激はポジティブにCTLA-4からはネガティブに働くこと、IFN-γノックアウトマウス(KO)を用いても同様な効果が見られることを示し、IL-12R発現増強におけるB7-1/2-CD28/CTLA-4刺激の重要性を明らかにした。また、CTLA-4からの刺激はナイーブT細胞のTh1への分化を増強すること、この際IL-12の関与は少なくTGF-βを部分的に介していることを明らかにした。 赤内型マラリアの感染防御に重要なIL-12/IFN-γの下流に位置するエフェクター機構について検討した結果、iNOSおよびFcRγ鎖KOマウスと抗NK1.1抗体を用いたNK細胞の除去の実験より、NO産生やNK細胞の活性化は見られるが感染防御には必須ではなく、FcRを介した抗体依存的な貪食作用により感染赤血球が除去されることを明らかにした。 肝臓特異的にp40を高発現するlprTgマウスは、リンパ腫脹形成は変わらなかったが、血中NOやIFN-γ産生量や抗DNA抗体価、蛋白尿が減少した。また、膵臓ランゲルハンス小島特異的にp40を発現する糖尿病(NOD)Tgマウスは、血中p40濃度は変わらず小島局所でのみp40産生が観察され、糖尿病発症の抑制効果が示された。以上のことから、p40の自己免疫発症の抑制効果が明らかになった。
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