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1999 年度 実績報告書

胚中心におけるT細胞セレクション機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 11670322
研究機関広島大学

研究代表者

古澤 修一  広島大学, 生物生産学部, 助教授 (80130037)

研究分担者 堀内 浩幸  広島大学, 生物生産学部, 助手 (80243608)
キーワード胚中心 / T細胞 / リセプターエディティング / ヘプタマー / T細胞リセプター / レパートリー / ニワトリ
研究概要

【目的】
胚中心は濾胞構造を持ち、B細胞、濾胞樹状細胞および微量のT細胞によって構成され、B細胞のアフィニティー成熟やメモリー形成にとって重要な場所である。そこで濾胞内微量T細胞の機能を解析する目的でニワトリ単一胚中心内で利用されているT細胞リセプター遺伝子をクローニングし、そのレパートリー解析を行なった。さらに収束機構の解明の為に、V、D、Jゲノム遺伝子周辺の遺伝子配列の検索を試みた。
【結果および考察】
単一胚中心由来16種類のクローンの配列は、Vβ1遺伝子が異なるが.N-D-N-J-の配列を同じにする4種類のCDR3配列に収束されていた。他の単一胚中心由来22種類のクローンの配列は12種類に、また他の単一胚中心由来10種類のクローンの配列は7種類のCDR3配列に集束していた。さらにこれらの配列は、非免疫の脾臓から得られたCDR3とは異なるものであった。このことは、胚中心内のT細胞が抗原に選択的なTCRを持つように選択された状態であることを示している。問題はこの選択がどこで行われたかである。Vβ遺伝子が異なるにも拘わらずに単一胚中心内でN-D-N-J-の配列を同じにする配列が多数観察されたことより、胚中心内でT細胞が経時的にポリクローナルからオリゴクローナルヘ選択集束される可能性も示唆された。抗体遺伝子のgene conversionの機構には、Vエクソン内に存在するenbeded heptamerが使用される可能性が示唆されているが、驚くことにこの配列に類似した配列がVβ遺伝子内、およびJβ遺伝子内に多数存在していることも明らかになった。現在その配列の機能について解析を行なっている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Haruo MATSUDA ほか: "A chicken monoclonal antibody with specificity for the N-terminal of human prion protein"FEMS Immunology and Medical Microbiology. 23. 189-194 (1999)

  • [文献書誌] Komei FUKUSHIMAほか: "In vitro system for immunoglobulin class switching using BHK cells transfected with murine recombinant CD40 Iigand"Journal of Veterinarv Medical Science. 61. 615-619 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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