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2000 年度 実績報告書

チリ産トウガラシの突然変異原物質の抽出と同定に関する分析研究

研究課題

研究課題/領域番号 11670339
研究機関新潟大学

研究代表者

山本 正治  新潟大学, 医学部, 教授 (40018693)

研究分担者 中平 浩人  新潟大学, 医学部, 講師 (40217758)
キーワードチリ / トウガラシ / 突然変異原物質
研究概要

乾燥トウガラシ20gをすり潰し、400mlのメタノールで抽出を行った。抽出液をろ過し蒸発乾固した(メタノール抽出物)。これをヘキサン・水(6:1)液に加え、液-液抽出を行った。ヘキサン層は蒸発乾固し(ヘキサン抽出物)、変異原試験Ames法(TA98+S9mix)に供した。水層はあSep-Pak C_<18>カラムに通過させ、水で洗浄。カラムに保持された脂溶性成分をメタノール-水によるステップグラジュエントで溶出させた(10分画)。減圧下で蒸発乾固し(分画抽出物)、変異原試験に供した。水層の分画抽出物の50%メタノール分画(F5)にのみ変異原性が確認された。また辛味成分カプサイシンはこのF5分画とは異なっていた。F5分画から原因物質を同定するため分離を行った。上述操作を繰り返し、得られたF5分画溶出液を減圧濃縮によりメタノールを除去し、水溶液50mlを準備した。本溶液をODSオープンカラムに通過させ、水100mlで洗浄後、30-50%メタノール水溶液でグラジュエント溶出させた。15分ごとの8分画を採取した。各溶出液は減圧下で蒸発乾固させ、変異原試験に供した。5分画(F5-5)に明確な変異原性が確認された。F5-5を更に6分画に分け、各分画を減圧下で蒸発乾固させ、変異原試験に供した。3分画目(F5-5-3)をピークにすべての分画に変異原性が認められた。F5-5-3を用い薄層クロマトグラフィーによる分離確認を行ったところ数個のスポットが確認された。このうちのメインスポットは291nmの紫外部に極大吸収を持つことが確認され、FDマスにより分子量699であることが分かった。しかしこのスポットの変異原性は確認されなかった。今後はHPLCカラムクロマトグラフィーによる分取を行い、変異原性のある分画について更にHPLCマスを用いて原因物質を同定する必要がある。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 山本正治: "胆道癌"Jpn J Cancer Chemother. 28・2. 155-158 (2001)

  • [文献書誌] 斉藤明美 他: "Effects of Capsaicin on Serum Triglycerides and Free Fatty Acids in Olive Oil Treate Rats"Int J Vitam Nutr Res. 69・5. 337-340 (1999)

  • [文献書誌] 斉藤明美 他: "Effects of Capsaicin on Biliary Free Fatty Acids in Rats"Int J Vitam Nutr Res. 70・1. 19-23 (2000)

  • [文献書誌] 山本正治: "Epidemiology of Gallbladder and Bile Duct Cancers"Smith-Gordon (England). 237 (1999)

  • [文献書誌] 山本正治: "Comparative Epidemilolgical Studies on Gallbladder Cancer between Chile and Japan"Universidad Catolica del Norte ( Chile). 124 (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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