研究課題/領域番号 |
11670352
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研究機関 | 女子栄養大学 |
研究代表者 |
林 修 女子栄養大学, 栄養学部, 教授 (20133340)
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研究分担者 |
青柳 祐子 女子栄養大学, 栄養学部, 助手 (00327959)
石井 恭子 女子栄養大学, 栄養学部, 助手 (30327960)
町田 和彦 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (00111104)
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キーワード | 高齢者 / 調査 / 生体防御 / ライフスタイル / 運動 / 栄養 / ストレス / フローサイトメトリー |
研究概要 |
目的:近年日本人の3大死因である悪性腫瘍、心臓病、脳血管疾患をはじめとする生活習慣病とライフスタイルの関係が注目されているが、当研究室ではそれらのライフスタイルと好中球機能やNK細胞活性などの非特異的生体防御機能が密接に関係していることを明らかにしてきた。昨年度は突然のアクシデントから全自動細胞解析装置を用いたフローサイトメトリー法による各種免疫担当細胞とライフスタイルの関係を明らかにするという研究目標を中心とした調査を実施した. 本年度の実施計画:今年度は7月25日から27日までの3日間埼玉県入間郡名栗村の65歳以上の高齢者を対象とし、昨年度行なった各種アンケート調査、機能検査、採血による臨床生化学検査・NBT法による好中球貪食能・活性酸素産性能・NK活性の測定等を行ったほか、さらに昨年度調査直前にFACS測定のオペレーターの退職という予期しないことから断念せざるをえなかったフローサイトメトリー法による各種測定を行なった。フローサイトメトリー法による測定項目としては特異免疫能の指標であるヘルパーT細胞(CD4)とサプレッサーT細胞・キラーT細胞(CD8)、NK細胞数、NKT細胞数の測定を行ない免疫能を多角的に調査し、高齢者の生活習慣の中で何が生体防御機能に大きな影響を与えているのかを把握することを試みた。 結果:今回は検診参加者が67人しかおらず男女別各項目に分けると例数が少なくなり有意差がでずらく、正確な把握はできがたいが、これらのパラメーターと年齢別運動週間の有無別、栄養に対する考え別、BMI正常群と肥満群別、ストレスの多少別を調べたところ、男性ではNKT細胞とストレスの間で有意な高い相関が認められたが、他の項目では有意差は認められなかった。
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