研究課題/領域番号 |
11670361
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
本橋 豊 秋田大学, 医学部, 教授 (10174351)
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研究分担者 |
藤島 一郎 聖隷三万原病院, リハビリテーション部, 部長(研究職)
前田 明 秋田大学, 医学部, 助手 (40264543)
湯浅 孝男 秋田大学, 医療技術短期大学部, 教授 (90241679)
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キーワード | 地域高齢者 / 摂食・嚥下障害 / スクリーニング / 簡易質問紙 |
研究概要 |
地域高齢者の摂食・嚥下障害をスクリーニングするための簡易質問紙を開発することを目的に、本年度は質問紙の内容と構造を検討するための小規模な調査と質問項目の具体的設定方法について研究した。脳卒中後遺症者を対象に作成された藤島らの質問紙をもとに、地域高齢者(脳卒中ではない老人保健施設入所者)へ応用するために、基本的生活習慣と生活リズムと摂食・嚥下障害に関する質問紙調査を同時に実施した。その結果、藤島らの摂食・嚥下質問紙は施設入所の明らかな摂食・嚥下障害を有さない地域高齢者でも高い信頼性を有することが明らかになった。また、摂食・嚥下障害の得点は生活リズム得点と有意な創刊を示すことが判明し、摂食・嚥下障害と生活リズムからみたADLは関連性があることがわかった。本年度の結果をもとに、摂食・嚥下障害だけでなく。生活リズムや高次ADLに関する質問項目を盛り込んだ食行動に関する包括的な質問紙を作成することができた。この質問紙調査の信頼性と因子構造の分析のためには、大規模な地域高齢者集団を対象とした調査の実施が不可欠であり、平成13年度の実施予定である。平成13年度はこの包括的な質問紙を用いて、秋田県某町の65歳以上の地域高齢者(約2000人)を対象に、高齢者の摂食・嚥下障害を含む食行動に関する包括的質問紙調査を実施し、地域高齢者の加齢に伴う摂食・嚥下障害の発生頻度の推定と他の生活習慣との関連性を明らかにする予定である。
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