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1999 年度 実績報告書

聴覚を指標とした作業環境要因の物理的・化学的相乗影響の評価とその快適基準への応用

研究課題

研究課題/領域番号 11670384
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

宮下 和久  和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (50124889)

研究分担者 山本 博一  和歌山県立医科大学, 医学部, 助手 (30316088)
宮井 信行  和歌山県立医科大学, 医学部, 助手 (40295811)
森岡 郁晴  和歌山県立医科大学, 医学部, 助教授 (70264877)
キーワード聴覚 / 聴性脳幹反応 / 騒音 / 有機溶剤 / 複合曝露 / 相乗影響
研究概要

本年度は、被検動物としてモルモットを用い、対象有機溶剤として産業界で最も頻用されているメタノールに注目し、先行研究を踏まえて聴覚(聴性脳幹反応、ABR)に及ぼすメタノールの閾値を求めた。
吸入曝露条件として、0、500、900、1500、1900、2400、3000ppmを設定し、各群3匹、1日8時間、1週間連続曝露した。その結果、2kHzのトーンバーストに対するABR閾値の上昇が、2400、3000ppm群に認められた。4、8、16kHzの刺激音に対するABR閾値の上昇は認められなかった。1900ppm以下の各濃度群では閾値の変化は全く認められなかった。したがって、メタノールのABRを指標とした聴覚への影響閾値は、1900と2400ppmに存在することが明らかとなった。また、閾値上昇がみられたモルモットの蝸牛の電顕所見から、2nd turnを中心とした有毛細胞の変化が認められ、ABRで示唆された低周波への影響が組織学的に実証された。
今後、スチレンについても同様の実験を行い、騒音と有機溶剤の複合曝露についての検証を行う予定である。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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