研究概要 |
A.家族内発症ペア調査の結果は下記の如くである。 1.17家族19ペア(男19名女16名)が報告された。 2.発症年差が9年以下のペアは9ペア,発症年差が10年以上は8ペアあり,2群に分けた。 3.2群を比較したところ,症状の一致数が9年以下のペアで有意に多かった。 4.また発症年齢の差が9年以下のペアで有意に大きかった。 5.発症年差と症状の一致に高い正の粗間が見られた。 6.発症年齢差は,性の一致と眼症状に高い負の相関が見られた。 7.HLA-B5(51)は,年齢差と高い負の相関が見られた。 B.インドネシア住民対象のMICA遺伝子の多型の検出・同定の結果は下記の如くである。 1.インドネシア人126名のMICA遺伝子の多型の検出・同定を行った。 2.A9/A9は19名(15.1%),A9/A6は6名(4.8%),A9/A5(5.1)は39名(31.0%),A6/A6は4名(3.2%),A6/A5は3名(2.4%),A6/A4は(0%),A5/A5は26名(20.6%),A5/A4は13名(10.3%),A4/A4は,3名(2.4%)であった。 3.インドネシア人は,日本人やイタリア人と比較して,ベーチェット病と相関が高いA6アリルが有意に少なく,負の相関があるA9アリルが多い結果となった。
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