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1999 年度 実績報告書

交代勤務の循環器機能への影響-正常血圧者と高血圧者の比較-

研究課題

研究課題/領域番号 11670391
研究機関金沢医科大学

研究代表者

森河 裕子  金沢医科大学, 医学部, 講師 (20210156)

研究分担者 田畑 正司  金沢医科大学, 医学部, 講師 (40188404)
西条 旨子  金沢医科大学, 医学部, 講師 (40198461)
三浦 克之  金沢医科大学, 医学部, 講師 (90257452)
中川 秀昭  金沢医科大学, 医学部, 教授 (00097437)
キーワード交代勤務 / 血圧 / 日内変動 / 高血圧
研究概要

交代勤務の血圧への影響を明らかにすることおよび高血圧者の適正配置の観点から、携帯型24時間血圧計を用いて、交代勤務者の日内変動の調査を計画した。対象者は富山県東部にあるファスナーアルミ製造工場の3交代勤務を行っている職場の男性従業員年齢とした。全て生産従事職である。調査内容は、(1)携帯型24時間血圧計による血圧の日内変動の測定 (2)携帯型加速時計(ジー・エム・エス、アクテイブトレーサーAC-301)による作業負荷の計測 (3)調査票による作業中の行動調査(食事、仮眠、休憩)と余暇の生活、行動調査(食事、睡眠、運動など)などである。各々、日勤時と深夜勤務時の2日間ずつ計測する。
今年度は健康診断時高血圧所見ありかつ未治療者、および高血圧で降圧剤治療中のもの19名につき、日勤日および深夜勤務日の2日間の計測を終了した。正常血圧者については現在調査中である。
1日を睡眠中、勤務中、その他の時間に3区分し、日勤日、深夜勤務日の血圧値の平均をみた。収縮期血圧も拡張期血圧も生活行動パターンによる血圧の変動が主に血圧の日内変動を規定しており、勤務体制の相違によって受ける影響は小さかった。この傾向は、降圧剤未治療者(6名)においても治療者(13名)においても同様であった。しかし、深夜勤務日の睡眠時間は一般に日勤日より短い傾向がみられた。最近、日内変動を考慮した血圧管理の重要性がいわれ、特に睡眠中に適度に血圧が降下することが臓器合併症の予防にとって大切であることが報告されている。深夜勤務日の睡眠時間が短いと睡眠中の血圧降下時間も短縮されることになるが、そうしたことが臓器障害の進展を加速する可能性は示唆される。
現在、正常血圧者について調査・計測中であり、また身体活動量や生活習慣も含めた検討も今後行っていく予定である。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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