研究課題/領域番号 |
11670392
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 藤田保健衛生大学 |
研究代表者 |
吉田 勉 藤田保健衛生大学, 医学部・公衆衛生学, 助教授 (00158453)
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研究分担者 |
栗田 秀樹 藤田保健衛生大学, 医学部・衛生学, 助教授 (50148269)
大谷 元彦 藤田保健衛生大学, 医学部・衛生学, 教授 (30084510)
小野 雄一郎 藤田保健衛生大学, 医学部・公衆衛生学, 教授 (80135334)
長岡 芳 藤田保健衛生大学, 医学部・公衆衛生学, 講師 (60217974)
谷脇 弘茂 藤田保健衛生大学, 医学部・公衆衛生学, 講師 (40197538)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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キーワード | Beryllium Oxide / Beryllium Sulfate / Be-LT / Freund's complete adjuvant / Freund's incomplete adjuvant |
研究概要 |
1.ベリリウム(Be)化合物投与モルモットの感作に関する検討 1).対照群、BeO投与群、BeO+BeSO_4投与群に分け、Be特異的リンパ球刺激試験(Be-LT)を行い感作能の違いを検討した。 (結果)Be-LT値では、BeO投与群は、対照群並びにBeO+BeSO_4投与群との比較において有意な高値を示した。 2).Adjuvant非投与群(BeSO_4溶液)、FCA併用群(BeSO_4+FCA溶液)、FIA併用群(BeSO_4+FIA溶液)に分け、Be-LTを行い感作能の違いを検討した。 (結果)Be-LT値ではFCA併用群は、adjuvant非投与群と比較して有意な高値を示した。 (考察)Be投与群のBe-LT値の変化をみると、BeO投与群におけるBe-LT値は、BeO+BeSO_4投与群におけるBe-LT値に比べて高い値を示した。Be化合物の腹腔内投与では、Be化合物の違いにより、その免疫学的作用が増強的に働く場合と抑制的に働く場合があることが示唆された。次に、BeO投与群のBe-LT値及びFCA併用群のBe-LT値が他の実験群に比べて高値を示し、気管内投与もしくはFCAを用いての皮内投与が有用であることを示唆している。 2.雌雄マウス脾細胞の生存率に対するBeの影響 マウスの脾細胞を用いてBeの免疫担当細胞に対する影響、特に性の違いによる差異を検討した。 (結果)雌雄マウスのコントロール(Be濃度:0μM)の細胞生存率は培養時間の経過に伴って低下を示した。雄マウスの1、10、100μMの細胞生存率は、コントロールと同様な傾向を示した。100、1000μMではコントロールと比較して有意な低下を認めた。雌マウスの1,10μMの細胞生存率は、コントロールと同様な傾向を示した。 100,1000μM添加系では、培養24時間目からコントロールと比較して有意な低下を認めた。 (考察)雌雄マウスの違いにおけるBeの影響では、雌マウスは雄マウスに比べ生存率の低下が早期から現れた。本研究における雌マウスの脾細胞生存率の低下が、雄マウスの生存率の低下より早期に出現する事は興味深い事であり、今後さらに検討していきたい。
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