研究課題/領域番号 |
11670397
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
土屋 芳弘 福岡大学, 医学部, 助手 (80312156)
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研究分担者 |
田代 英一郎 福岡大学, 医学部, 助手 (20271439)
浦田 秀則 福岡大学, 医学部, 講師 (30289524)
出石 宗仁 福岡大学, 医学部, 教授 (20131807)
清永 明 福岡大学, スポーツ科学部, 教授 (70177955)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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キーワード | 運動療法 / 本態性高血圧症 / 糖代謝 / インスリン感受性 / 心血管疾患 |
研究概要 |
本研究の目的は本態性高血圧患者で認められる糖代謝異常がどの程度インスリン依存性及び非依存性糖取込み能の異常であるかをIVGTTを用いて判定することであった。すでに確立されている乳酸第一変移点に相当する軽い強度の運動療法(10週間)を施行後に、IVGTTを再検し糖取り込み能の改善程度を同定した。さらに、この改善に関係する可能性のある他の因子(一般採血、body mass index、waist-hip ratio、体内脂肪量の推定、総およびLDLコレステロール、中性脂肪、遊離脂肪酸、レプチン等)を測定した。このような研究の結果、本態性高血圧患者の糖取込み能異常はインスリン依存性及び非依存性の両成分の異常を介していた。しかし、インスリンの分泌自体も改善していたことより耐糖能の改善にインスリン分泌能及び糖取込み能の両方が関与することが明らかになった。関連する因子分析ではwaist-hip ratio、推定体内脂肪量、LDLコレステロール及び中性脂肪は減少傾向を示したが、遊離脂肪酸body mass index、総コレステロールおよびレプチンは変化を示さなかった。群ごとの症例数がまだ少なく、インスリン依存性及び非依存性糖取込み能との間に有意な相関関係を示した因子は見出せなかった。本研究結は今年度の体力医学会にて発表予定である。遺伝子解析(ACE、アンジオテンシノーゲン、AT1受容体)は施行したが、糖取込み能との間に有意な相関関係は認められていない。各遺伝子多型の頻度と表現型(降圧度等の過去のデータ)との因子分析を加えて施行予定し発表予定である。
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