研究課題/領域番号 |
11670401
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研究機関 | (財)労働科学研究所 |
研究代表者 |
海老原 勇 財団法人 労働科学研究所, 研究部, 主任研究員 (80124311)
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研究分担者 |
川見 正機 財団法人 労働科学研究所, 研究部, 主任研究員 (80153005)
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キーワード | Asbestos / construction / workers / mesothelioma / arpenter / pleural plaque |
研究概要 |
1.石綿暴露指標としての胸部レントゲン写真による胸膜肥厚斑の発生状況 東京、神奈川、千葉、埼玉の建設労働者について一般健康診断で撮影した胸部レントゲン写真を精査したところ、胸膜肥厚斑は全体で1.75%であり、1985-1987年時点の調査と比較すると約2倍に増加していた。 2.剖検による胸膜肥厚斑の発生状況 この間、24名の建設労働者について剖検の機会を得た。このうち、4名(16.7%)がレントゲンで胸膜肥厚斑を認めたが、剖検では18名(75%)と高率に胸膜肥厚斑を認めた。 3.建設労働者の悪性中皮腫 首都圏の建設労働者の中から、11名の悪性中皮腫例を経験した。職種は、電工3例、大工2例、溶接工2例で、保温工、石工、ブロックエ、塗装工が各1例であり、いずれも石綿暴露が確認された。特に、電工の比率が高いことが今後の対策についても重要であると考えられた。 4.石綿暴露予防対策について 建設労働者の全国組織である全建総連、東京都連、神奈川県建設労連およびそれらの単位組織をこまめに訪問し、頻回に学習会を開催し、予防の重要性について講演した。
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