研究概要 |
1 マクロファージによる血清アミロイドA蛋白の分解 ヒト末梢血マクロファージを試験管内で血清アミロイドA(SAA)と培養すると、SAAがマクロファージにより分解、代謝されることを明らかにした。さらにこのマクロファージによるSSAの分解は、IL-1β、IFN-γなどのサイトカインにより阻害されることを明らかにした。SAA代謝のサイトカインによる修飾が、2次性アミロイドーシスの病因に関与していることが示唆された。 2 アミロイド蛋白によるシクロオキシゲナーゼの発現 SAAで慢性関節リウマチ患者由来滑膜細胞を刺激すると、滑膜細胞にシクロオキシゲナーゼー2(COX-2)の発現が誘導されることを見いだした。COX-2はプロスタグランデイン産生を介して炎症を誘導することから、SAAのこれら作用は慢性関節リウマチの滑膜炎に寄与していることが示唆された(MigitaK,et al.Kidney Int55:572,1999)。
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