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2001 年度 実績報告書

慢性関節リウマチに合併する二次性アミロイドーシスの発症機序解明に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11670452
研究機関長崎大学

研究代表者

右田 清志  長崎大学, 医学部・附属病院, 助手 (60264214)

研究分担者 江口 勝美  長崎大学, 医学部, 教授 (30128160)
キーワードアミロイドーシス / 血清アミロイドA蛋白 / サイトカイン / IL-18 / 慢性関節リウマチ
研究概要

1.慢性関節リウマチ患者滑膜でのSAA産生
慢性リウマチ(RA)患者、および変形性関節症(OA)患者の滑液中のSAA濃度をEIA法で測定した。その結果、RA患者滑液中のSAAは、著明に上昇していたがOA患者の滑液中のSAA濃度の上昇は認められなかった。さらにRA患者滑液中のSAA濃度はIL-18値と正の相関を示した。RA滑膜細胞をIL-18(100ng/ml)で刺激し、RF-PCR法を用いて滑膜細胞SAAのmRNA発現を検討した。RA滑膜細胞をIL-18で4時間刺激すると、RA滑膜細胞にA-SAA(急性型SAA)のmRNAの発現が誘導された。一方、RA滑膜細胞を同様にIL-18で刺激しても、β-アクチンのmRNA発現には変化はみられなかった。次にRA滑膜細胞をIL-18で刺激し、培養上清中のSAA蛋白について検討した。RA滑膜細胞をIL-18(100ng/ml)で刺激し、その培養上清を抗SAA抗体を免疫沈降し、免疫沈降物を抗SAAイムノブロットで調べたところ、IL-18で刺激したRA滑膜細胞培養上清にSAAが検出された。以上の結果より、IL-18はRA滑膜細胞にSAAのmRNAの発現、SAA蛋白発現を誘導する作用が明らかになった。つまり炎症性サイトカインであるIL-18は,従来から明らかにされていたIL-1、IL-6と同様に、急性期蛋白であるSAAを誘導する作用を有していることが今回、初めて明らかになった。SAAは関節破壊を誘導するマトリックスメタロプロテアーゼの産生を促すことが知られており、RA患者滑膜でIL-18で誘導されるSAAは関節破壊に関与していることが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kiyoshi Migita: "Impaired degradation of serum amyloid A(SAA) protein by cytokine-stimulated monocytes"Clin Exp Immunol. 123(3). 408-411 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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