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2000 年度 実績報告書

ヒト好酸球の分化抑制機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 11670461
研究機関東邦大学

研究代表者

冨岡 玖夫  東邦大学, 医学部, 教授 (20009632)

研究分担者 落合 賢一  東邦大学, 医学部, 助手
鏡味 勝  東邦大学, 医学部, 助手 (50233656)
キーワードCD34陽性細胞 / 好酸球 / IFN-γ / CD69 / JAK2 / STAT1 / p21(Cip-1,WAF-1) / 細胞周期
研究概要

分化度の異なる臍帯血幹細胞由来誘導好酸球を用いて、IFN-γ刺激による好酸球細胞内シグナル伝達、細胞表面マーカー発現、アポトーシス誘導、細胞周期の制御を明らかにすることを目的として研究を行い以下の結果を得た。
1.誘導細胞は少なくとも培養7日目には骨髄球系の表面マーカーであるCD9、CD13を発現しており、細胞質内の好酸性顆粒の発現は培養期間に依存し増加した。培養4-7日目細胞、14日目細胞、28日目細胞はそれぞれ前駆細胞、未熟な好酸球、好酸球に位置付けられると考えられた。
2.昨年までにIFN-γによる培養14日目以降の誘導好酸球膜表面のCD69発現誘導を確認していたが、今回培養4-7日目細胞での誘導を確認した。培養4-7日目細胞でIFN-γによるアポトーシス誘導を確認した。このCD69誘導はJAK2チロシンキナーゼの特異的な阻害剤であるAG490によって有意に抑制された。結果をInt Arch Allergy Immunol誌に公表した。
3.STAT1αに対するS-オリゴアンチセンスDNAを誘導好酸球培養液に添加し、その発現を抑制した誘導好酸球を得た。この細胞においては、IFN-γ刺激によるCD69の誘導が抑制されることを確認した。結果をCollegium Internatinale Alleregologicumで口頭発表し、内容はInt Arch Allergy Immunol誌に公表する予定である。
4.IFN-γは培養4-7日目細胞ではp21(Cip-1,WAF-1)を誘導せず、細胞周期でもG1期静止を誘導しなかった。培養28日目細胞ではp21(Cip-1,WAF-1)を誘導し、細胞周期でもG1期静止を誘導することを確認した。これらの結果は現在論文投稿中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Kenichi Ochiai: "Regulation of CD69 expression on eosinophil precursors by interferon-γ"Int.Arch.Allergy Immunol.. 122(S1). 28-32 (2000)

  • [文献書誌] K.Ochiai: "The role of STAT1 in activation of IL-3- and LI-5-induced eosinophils by interferon gamma"Int.Arch.Allergy Immunol.. (in press). (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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