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2000 年度 実績報告書

肝幹細胞と肝病態の関連性および新たな治療法の検討

研究課題

研究課題/領域番号 11670504
研究機関鳥取大学

研究代表者

川崎 寛中  鳥取大学, 医学部, 教授 (60108826)

研究分担者 汐田 剛史  鳥取大学, 医学部・附属病院, 講師 (70263457)
キーワード肝幹細胞 / 劇症肝炎 / HGF / 遺伝子治療 / シグナル伝達
研究概要

肝幹細胞(oval cell)出現のモデルとして、2-AAF投与後に70%部分肝切除(PH)を加えるSolt-Farberモデルを用いた。すなわち、徐放性のAAFを皮下投与し、成熟肝細胞の増殖を抑制し、7日後にPHを施行し、oval cellの出現を誘導した。直後にアデノウイルスベクターに組み込んだHGFcDNA遺伝子(pAxCAHGF)を尾静脈より投与した群(I群)と投与しない群(II群)で、投与4日、7日、9日、13日でoval cellの増殖を検討しな。pAxCAHGFはE1、E3を欠如し、CAGプロモーター制御下にラットHGF遺伝子を導入している。I群では4日後をピークにHGFmRNA発現が増加し、II群ではHGFの発現を認めなかった。oval cellはI群、II群共に4日後より増加し、9日後をピークに増加した。I群ではII群に比較し、有意にoval cellの数が増加していた。S期にあるPCNA陽性oval cellがI群ではII群に比較し有意に増加していた。この際、SCFとc-kit mRNAと蛋白量は増加しており、oval cellでSCF/c-kitがオートクラインに作動していることが示された。以上より、HGF遺伝子導入が生体でのoval cell増殖を介した肝再生に促進的に働いていることが示唆された。
ラットoval cell lineであるOC/CDE6へpAxCAHGFを投与し、細胞増殖とシグナル伝達を検討している。すなわちpAxCAHGFを投与したI群とpAxCALacZを投与したII群で検討した。pAxCAHGF投与後、2日後にHGFが発現し、細胞数は4日後には明らかに増加していた。この際、MAPK、PI3K、Aktのどの経路でシグナル伝達しているか検討しているが、PI3Kの経路が重要であることを示した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Goshi Shiota et al.: "In vivo transfer of hepatocyte growth factor gene accelerates proliferation of hepatic oval cells in a 2-acetylaminofluorene/partial hepatectomy model in rats."FEBS Letters. 470. 325-330 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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