研究概要 |
1.既に論文で報告された複数の方法でもC型肝炎ウイルス・コア蛋白特異的細胞障害性Tリンパ球を誘導できないため、NS5A特異的CTLを検討した。報告されている論文ではC3He/J(H-2k)が用いられていたので同じ系で行った。C型肝炎ウイルスコア蛋白の時と同様の方法で、NS5Aをコードするnaked DNAを筋注し、CTL epitopeに相当する合成ペプチドでin vitroにおける培養を行った。CTL assayには同じH-2k backgroundを有するBW5147を用いて行った。NS5AでもDNAワクチン単独の筋注のみで特異的細胞障害性Tリンパ球を誘導することは出来なかった。 2.同系マウスから採取した骨髄細胞にIL-4,GM-CSFを加えて、樹状細胞を分化誘導し、CTL epitopeに相当する合成ペプチドを添加してインキュベートさせた後、マウスに投与した。このようにして免疫したマウスから脾細胞を取り出して、1に述べたのと同様の方法で誘導を試みたが、特異的な細胞障害性Tリンパ球の誘導は見られなかった。
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