研究概要 |
1.XAF-1cDNA full lengthの獲得:HBxと結合する新規蛋白質の同定を目的にYeast Two Hybrid法を用いてスクリーニングを行いHBxと結合する新規蛋白をコードする 2.6Kbの遺伝子をクローニングしこの蛋白をXAF-1と命名した。XAF-1はHeat shock Protein Familyに属し(蛋白レベルでE coli.DnaJ proteinと42%のhomology),Drosophila melanogaster Tid56 geneと遺伝子レベルで57%のホモロジーをもっていた.XAF-1遺伝子は全長2619bp,453アミノ酸をコードし、ヒト各組織に対するノーザンブロッティングではmRNAはubiquitousに発現していた。また各種肝癌培養細胞(HepG2,Hep3B,SKHep1,HLE,Huh7)においてもRT-PCR法にてそのmRNAの発現を確認した。 2.GST-XAF-1 fusion proteinの精製とHBxとの結合確認:GST発現ベクターを用いてGST-XAF-1 fusion proteinを作製、GSTアフィニテイカラムで精製し、in vitroにおけるHBxとXAF-1とのbinding assayによる結合実験を行い結合を確認した. 3.XAF-1mRNA発現の検討:正常ヒト各組織、肝癌培養細胞株(HuH-7,HepG2)におけるmRNAの発現をノーザンブロット法により検討し、サイズを決定した。
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