研究課題/領域番号 |
11670550
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
鳥村 拓司 久留米大学, 医学部, 講師 (60197986)
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研究分担者 |
原田 理子 久留米大学, 医学部, 助手 (50279155)
上野 隆登 久留米大学, 先端癌技術治療研究センター, 教授 (70176618)
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キーワード | 遺伝子治療 / Endostatin / Kringle1-5 / cDNA / 内皮細胞障害 / リポゾーム / 肝癌細胞 / ヌードマウス |
研究概要 |
平成12年度に作製した、クリングル1-5とエンドスタチンのcDNAを金粒子にコーティングし皮下に肝癌細胞株KIM-1を500万個接種して作製したヌードマウスの腹部に対して週2回投与した。しかし、残念ながら前回の実験と同様殆ど抗腫瘍効果は見られなかった。よって、エンドスタチンのcDNAをロチェスター大学のミン博士よりあらたに供与を受け、クリングル1-5cDNAと共に遺伝子導入の方法を遺伝子銃からリポゾーム法に変更することとした。これに先立ち、invitroの実験としてウシ肺の毛細血管の内皮細胞にたいし、昨年と同様293細胞にリポフェクチン法でクリングル1-5とエンドスタチンのcDNAを遺伝子導入しその培養液を添加した。その結果、クリングル1-5のcDNAを遺伝子導入した培養液もエンドスタチンのcDNAを遺伝子導入した培養液もいずれも強力に内皮細胞をアポトーシスに陥らせた。しかし、これらの半量を混合して加えた群ではより強力に内皮細胞をアポトーシスに陥らせた。invivoの実験として、ヌードマウスの肝臓にKIM-1を200万個接種して作製した癌結節に増大にたいするクリングル1-5の抗腫瘍効果を検討するためKIM-1接種後7日めよりクリングル1-5のcDNAを100μg,250μg各々より肝臓に取り込まれやすくするためにサクシニルアシアロフェチンを加えて腹腔内投与、及び、100μg尾錠脈から週2階の割合で投与を行っている。そして、投与終了時の4週目の腫瘍体積を対照群と比較する予定である。対照群の4週後の腫瘍体積は1519±520mm3である。同様の方法でエンドスタチンの抗腫瘍効果も検討する予定である。
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