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2001 年度 実績報告書

気道炎症におけるサイトカインネットワークと細胞内シグナル伝達に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11670578
研究機関岡山大学

研究代表者

光延 文裕  岡山大学, 医学部・附属病院, 講師 (10239288)

キーワード喘息 / 気道過敏性 / ロイコトリエンB4 / ロイコトリエンC4 / IL-4 / IL-5 / IgE / 加齢
研究概要

(目的)
喘息に関与するサイトカイン、ケモカイン、ロイコトリエンの相互関係がどのような生体内での修飾を受けているのかは明らかではない。その関係を解明することによって、IgE産生、好酸球浸潤を中心とする気道炎症と臨床病態との関連について解析をする。
(研究の成果)
1.喘息患者の末梢白血球からのロイコトリエンB4、C4産生能を検討したところ、それらと発作および気道過敏性との関連が示唆された。
そこで、喘息とともに気道炎症の認められる慢性閉塞性肺疾患(COPD)においても、同様の検討を行ったところその病態にロイコトリエンB4、C4が関与している可能性が示唆された。そして、COPD患者におけるロイコトリエンC4産生にはIgE系反応が関与していることも示された。その成果の検証ととりまとめを行った。
2.喘息の発作時には、非発作時に比較してロイコトリエンC4産生能が上昇する傾向が認められた。それとともに喘息の発作時には、血中のECPおよびIL-4、IL-5、IL-13は上昇傾向にあることが示された。さらに、末梢血単核球からのIL-5産生も上昇傾向にあることが示された。
3.以上のことから、喘息における気道炎症は加齢、IgE系反応およびロイコトリエンとともに、サイトカインが深く関与していることが示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Mitsunobu F, et al.: "Correlation between efficacy of spa therapy and bronchial hyperresponsiveness in elderly patients with asthma"The Journal of Japaness Association of Physical Medicine Balneology and Climatology. 64(3). 155-163 (2001)

  • [文献書誌] Mitsunobu F, et al.: "Enhanced production of leukotrienes by peripheral leukocytes and specific IgE antibobies in patients with chronic obstructive pulmonary disease"J. Allergy and Clinical Immunology. 29. 492-498 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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