研究概要 |
我々はマウスをOAで、感作、抗原吸入負荷により喘息モデルを作成する。そしてマウスを人工換気下で、気道内圧、肺抵抗、コンプライアンスも、測定する。メサコリン等による気道過敏性の評価も行う。喘息の気道過敏性の亢進はサーファクタントの失活と相関することを発見した。また、無刺激下ではサーファクタントに定量的な差異は認めていないが、抗原刺激では、気管支肺胞洗浄液中、肺組織中のSP-A,,D分泌の亢進、脂質プールサイズの減少も認められた。また、肺胞洗浄液中サーファクタントとの関連がある各種サイトカインIL-4,IL-5,IL-8,IL-9,RANTES,IL-13,GM-CSFなどを測定して、IL-4の上昇はSP-A,,D分泌の亢進との相関が認められた。そして人気管支粘膜の病理標本を作成した。気道好酸球浸潤の程度、基底膜の肥厚、平滑筋の肥厚などを検討した、気管支腺における各種サーファクタント蛋白のin situ hybridization(ISH)による検討、気道肺組織の各種サイトカインの免疫組織科学的による解析を行った。動物モデルと同様にIL-4の上昇はSP-A,D分泌の亢進との相関が認められた。
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