研究概要 |
Okamuraによって発見されたIL-18はIL-12と協同しTh2誘導を抑制しTh1型サイトカイン(IFN-gamma)産生及びTh1型細胞への分化を強力に誘導すると考えられていた(O'Garra,Immunity,1998)。最近申請者らはIL-18がTh1型サイトカインIFN-gammaだけでなくTh2サイトカインIL-4,IL-10,IL-13を誘導し、生体内でIgE誘導に関与していると報告し(Hoshino et al,JI,May 1,1999,国際炎症学会,2000)、IL-18はTh1,Th2の両方の分化に関与していることが判明した。以上よりIL-18は2型NK細胞、マスト細胞及びTh2T細胞誘導を介しIgE産生誘導、アレルギー成立に関与していることが示唆された。 IL-18は抗腫瘍効果が報告されているが、このIL-18によるIL-18Rを介した抗腫瘍効果のメカニズムはいまだ不明である。最近IL-18Ralpha(IL-1Rrp)以外の第二のIL-18R(IL-18RAcLp/IL-18Rbeta)が報告された。IL-18RbetaはIL-18Ralphaに重合しIL-18のシグナルに直接関与しないものbindingに必須と考えられている。申請者らは新しいヒトIL-18受容体(R)のクローニングのためIL-18に反応するヒトNK細胞株NKOを樹立した(PNAS 2000 97:1190-1195)。このヒトNK細胞株NKOを用いて共同研究者のコロラド大学のDr.DinarelloはIL-12がIL-18Rbetaの発現を上げることを見つけた(論文投稿中)。また現在申請者らは熊本大学 山村研一教授、大阪大学 微生物病研究所 審良静男教授らとin vivoにおけるIL-18の役割解析のためIL-18 transgenic mouseを樹立中である。
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