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1999 年度 実績報告書

アルツハイマー病の病態発生機序における脳特異的アポE受容体の関-

研究課題

研究課題/領域番号 11670610
研究機関東京大学

研究代表者

難波 吉雄  東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (80228113)

キーワードアルツハイマー病 / アポリポ蛋白E / アポリポ蛋白E受容体
研究概要

アポリポタンパクE(ApoE)には遺伝子多型としてε2、ε3、ε4の3種類が知られている。近年の研究により、ApoEε4はアルツハイマー病発症にあたっての遺伝的な危険因子であることが確認された。分子レベルでApoEがアルツハイマー病の病態形成にどのように関与しているかは明らかとなっていないが、VLDL受容体などのApoE受容体の関与を示唆する所見が報告されている。
そこで、最近相次いで発見された脳に特異的に発現するApoE受容体のうち、ApoE受容体2およびLR11と呼ばれる受容体について特異抗体を作製し、脳組織における分布と局在、老人斑やアルツハイマー神経原線維変化との関連について免疫組織学的検索を行った。
その結果、抗ApoE受容体2抗体を用いた検索では、神経細胞および老人斑変性突起が陽性に染色された。抗LR11抗体を用いた検索においても神経細胞が陽性に染色された。
これらのことより両受容体とも神経細胞に局在することから、神経細胞の脂質代謝に重要な役割を担っている可能性が、またApoE受容体2は老人斑変性突起に局在することからApoE受容体群を介して何らかの形で老人斑形成に関与している可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Namba Y: "Lack of association between bleomycin hydrolase gene polymorphism and Alzheimer's disease in Japanese people"Ann Neurol. 46. 136-137 (1999)

  • [文献書誌] Namba Y: "Bleomycin hydrolase immunoreactivity in senile plaque in the brains of patients with Alzheimer's disease"Brain Res. 830. 200-202 (1999)

  • [文献書誌] Motoi Y: "Neuronal localization of a novel apolipoproteinE receptor, LR11, in rat and human brains"Brain Res. 833. 209-215 (1999)

  • [文献書誌] 難波 吉雄: "Annual Review 神経"中外医学社. 344 (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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