研究課題/領域番号 |
11670617
|
研究機関 | 福井医科大学 |
研究代表者 |
栗山 勝 福井医科大学, 医学部, 教授 (80107870)
|
研究分担者 |
藤山 二郎 福井医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (40283171)
武藤 多津郎 福井医科大学, 医学部・附属病院, 講師 (60190857)
平山 幹生 福井医科大学, 医学部, 助教授 (30181192)
|
キーワード | アミロイドβ蛋白 / アポトーシス / PC12 / 受容体チロシンキナーゼ / TrKA / TrKB / リン酸化反応 |
研究概要 |
(1)アミロイドβ蛋白(Aβ)による神経細胞へのアポトーシス誘導の確認。 培養系神経細胞であるPC12にAβ1-401μ molarを培養液中に添加しアポトーシスが誘導されることを確認した。蛍光色素ヘキスト33342を用いて蛍光顕微鏡にて、斑点状の凝集が散在することが確認された。また細胞から抽出したDNAを電気泳動しラダーが出現しており、細胞死がアポトーシスであることが確認された。同様にneuroblaotomaのcell lineを用いて同様の実験を行い、アポトーシスが惹起されることが確認された。 (2)受容体チロシンキナーゼ活性の検討。 PC12細胞Aβによりアポトーシスを誘導させ、受容体チロシンキナーゼTrk A活性の変動を測定した。各々の特異抗体を用いて免疫沈降し、その沈降物のimmunocomplex kinase assayを行った。Aβ添加後、10-20分後には明らかにTrk A活性の増加が認められた。またTrk Bを発現するneuroblastomaのcell lineでも、Aβ添加により活性増加が認められた。Aβ添加により受容体チロシンキナーゼ活性の増加が認められ、細胞内リン酸化反応が促進されることが明らかになったので、この反応の下流にある細胞内情報伝達系を検討中である。
|