研究課題
基盤研究(C)
核医学検査では、投与する薬剤や計測時の状態を変えることによって、異なる機能を画像化することができる。中でも、ポジトロンCT(PET)による画像は、定量的に比較することができる。一方、脳は、血流量、糖代謝率、酸素代謝率、血行動態や様々な賦課に対する反応など複数の機能を持ち、それらが互いに関連しあって、脳機能が保たれている。本研究では、PETで撮影した複数の機能画像から機能を定量し、機能間の相互関連を解析する方法の開発を行った。ここでは、大脳皮質機能がびまん的な低酸素症やアルコール及び化学物質中毒などの症例のPET画像のテクスチャ解析、クラスタリングによる脳機能解析及びコンパートメントモデル解析について報告する。脳画像は、主に大脳皮質に着目して、脳表を2次元に投影したMollweide表示を用いた。異なる時期に撮影した脳画像は、予めMRを用いて位置あわせを行った。テクスチャ解析にはフラクタル次元を用い、従来よく用いられている空間濃度レベル依存法による結果と比較した。これにより、びまん性疾患と正常例のテクスチャの違いを定量的に比較することが出来た。クラスタ解析では、階層的凝集型クラスタ法を用い、術前後の血行動態の変化を脳血流量、血管拡張能、収縮能の組み合わせから評価することが出来た。
すべて 2000 1999
すべて 雑誌論文 (12件)
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