研究概要 |
1)PC時のmicrodialysis法による心筋間質内noradrenalineの増大とcross-talk 日本白色種ウサギによる心筋間質内noradrenaline測定は、1)Sham operation群,2)5分虚血・5分再灌流(PC),3)PC+adenosineA1受容体遮断剤(DPCPX),4)PC+adenosineA2受容体遮断剤(DMPX),5)PC+non selective adenosine受容体遮断剤(8-SPT),6)PC+protein kinase C inhibitor(staurosporine)の各前処置群6群について行い、PC中に生じる心筋間質内noradrenaline上昇が、DMPX、8-SPT、staurosporineで抑制されたが、DPCPXでは抑制し得なかった。 2)α1受容体を介する情報伝達系と他の情報伝達系とのcross-talkによる梗塞縮小効果 日本白色種ウサギ、30分間の虚血・48時間再灌流モデルにおいて 1)Sham operation群、2)5分虚血・5分再灌流(PC)、3)α1B受容体遮断剤(CEC)、4)adenosineA1受容体遮断剤(DPCPX)、5)adenosineA2受容体遮断剤(DMPX)、6)non selective adenosine受容体遮断剤(8-SPT)、及び2)のPC群のプロトコールで、PCをかける直前に3)〜6)の各薬剤投与の群:7)〜10)と、PC+8-SPT+α受容体刺激剤(tyramine)投与群:11) の11群に対し、梗塞サイズを求めた。CEC、DMPXと8-SPTでPCによる梗塞サイズ縮小効果は抑制されたが、DPCPXでは抑制し得なかった。また、PC+8-SPT+tyramineにて梗塞サイズ縮小効果は再出現した。
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