研究課題/領域番号 |
11670673
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
安井 健二 名古屋大学, 環境医学研究所, 助手 (70283471)
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研究分担者 |
李 鍾国 名古屋大学, 環境医学研究所, 助手 (60303608)
神谷 香一郎 名古屋大学, 環境医学研究所, 助教授 (50194973)
児玉 逸雄 名古屋大学, 環境医学研究所, 教授 (30124720)
山崎 喜代子 西南学院大学, 文学部, 教授
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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キーワード | development / Heart / mouse / If / Calcium / EC-coupling / mRNA |
研究概要 |
1)過分極誘発内向き電流(I_f)チャネルの発達に伴う変化 本実験では、胎生期マウス心室筋を用いた。過分極誘発内向き電流(I_f)チャネルをコードする遺伝子であるHCN遺伝子(HCN1-4)の発現について、リアルタイムPCR法で解析した。HCN遺伝子は、胎生9.5日齢は充分に発現していたが、胎生18日齢では発現量は減少する事が判明した。そのサブタイプ別の解析では、胎生9.5日齢ではHCN4が最も発現がよく次にHCN1であった。一方、胎生18日齢では、HCN2の発現が主であり、(I_f)チャネルは発達に伴うサブタイプの変化が見られた。病態心筋で観察される異常児童能は、このような過分極誘発内向き電流(I_f)チャネルが関わることも予想されるため、実際の病態心筋を使った解析が必要と考えられた。 2)Ca^<2+>ハンドリング蛋白の発達に伴う変化 Ryanodine受容体(RyR2)・筋小胞体Ca^<2+>ポンプ(SERCA2)・Phospholamban(PLB)・Na^+/Ca^<2+>交換蛋白(NCX1)のmRNA発現を、リアルタイムPCR法で解析した。 9.5dpcから18dpcの発達段階で、RyR2、SERCA2、PLBのmRNA発現は、それぞれ8、3、15倍増加した。NCX1のmRNAは9.5dpcから十分な発現を認めるが、この発達段階では発現変化はなかった。成熟期でRyR2、SERCA2、PLBのmRNA発現はさらに増加したが(9.5dpcに対し21、18、33培)、NCX1は50%減少した。Ca^<2+>transientはCa^<2+>指示蛍光色素を用いて記録した。9.5dpcでSR阻害剤はCa^<2+>transientに影響を与えず、成熟期では消失させた。またCaチャネル阻害剤で、9.5dpcのCa^<2+>transientは消失した。
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