研究課題/領域番号 |
11670716
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
新 博次 日本医科大学, 医学部, 助教授 (90151068)
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研究分担者 |
小林 義典 日本医科大学, 医学部, 助手 (50178349)
安武 正弘 日本医科大学, 医学部, 助手 (70281433)
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キーワード | renin / aldosterone / angiotensin I / angiotensin II / 心房電気生理 / 心不全 / 不整脈 |
研究概要 |
心房筋電気生理学的特徴におけるrenin-angitensin系の役割を検討するにあたり、まずヒト心房筋におけるACE阻害薬の臨床効果を急性的に検討すること、ならびに各種病態におけるrenin-angiotensin系の変動状況を多数の臨床例において検討することとした。ヒト心房筋における検討では、ACE阻害薬である captoprilが単回経口投与にても速やかに臨床効果を発現することを利用し、臨床心臓電気生理検査施行例を対象とし心房電気生理学的指標に及ぼす影響を検討することとした。この研究の現状は、臨床研究プロトコールを作成し、臨床試験開始に際しての倫理委員会など各種事務手続きを行っている段階である。また、各種病態別のrenin-angiotensin系の変動を明らかにする検討では、心筋症、虚血性心疾患、高血圧性心疾患、不整脈症例など各種心血管系疾患にて経過観察、治療を行っている入院中ないしは外来通院中の患者を対象とした。これらの症例において通常施行する臨床検査の採血時に一般臨床検査項目に加えrenin活性、aldosterone、ACE、angioteensin I、angiotensin IIと、心房性利尿ペプチドなど他の体液性因子を測定し、ほぼ同時期に施行した心電図所見、胸部X線写真、ホルター心電図、心エコー図検査からの指標との間の関連性を検討するため検体の集積を開始した。本年度から症例集積を開始し、平成13年度までの2年間で300例以上を集積し、平成14年度までには解析を開始する予定である。
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