研究課題/領域番号 |
11670737
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
柴崎 正修 筑波大学, 臨床医学系, 助教授 (30049233)
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研究分担者 |
有波 忠雄 筑波大学, 基礎医学系, 助教授 (10212648)
浜口 秀夫 筑波大学, 基礎医学系, 教授 (00091918)
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キーワード | ゲノムスキャン / 遺伝子 / アトピー / 気管支喘息 / 全ゲノム解析 / ゲノム / ヒトゲノム計画 / アレルギー |
研究概要 |
気管支喘息の感受性遺伝子の同定をめざす研究が既知の遺伝子を候補遺伝子とした連鎖解析やSNPを利用した関連分析により進んでいる。現在、IgEレセプターのFcεRIβ鎖、β2アドレナリンレセプター(β2AR)、II-4などが候補遺伝子として示唆されているが、必ずしも追認されてはいない。一方、気管支喘息の感受性遺伝子は候補遺伝子以外の既知遺伝子や未知の遺伝子である可能性、あるいは複数の遺伝子が関与する可能性もあり、感受性遺伝子座位の全染色体レベルでの系統的な検索が不可欠であると考えられる。そこで、申請者らは小児気管支喘息患者(喘息と診断され、かつダニ特異的IgE値が同年齢の平均の+1SD以上の患者)を発端者とする47家系の65罹患同胞対を一次スクリーニングの対象としResearch Genetics社の、Human Screening Setを用いて全染色体上に平均約10cM間隔で存在する386個の遺伝マーカーと気管支喘息との連鎖を罹患同胞対法により解析した。連鎖解析のプログラムとしてGeneHunter、SPLINKを用いた。 結果は以下の通りであった。有意の連鎖は5q31-q33(最大ロッド値; MLS=4.52)、4q35 (MLS=2.74)、13q11 (MLS=2.82)に認められた。その他にも6p22-p21.3 (MLD=2.1)、12q21-q23 (MLS=1.9)、13q14.1-q14.3 (MLS=1.93)に連鎖が示唆されたMLD=2.13)、12q21-q23 (MLS=1.92)、13q14.1-q14.3(MLS=1.93)に連鎖が認められた 遺伝子多型は人種・民族差が強く、アジア人は欧米、アフリカ、ラテン人とは異なる連鎖パターンを示すことが予想されたが、今回の結果は、白人と日本人では気管支喘息/アトピーの発症に関与する遺伝子多型に大きな類似性があることが示唆された。
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