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1999 年度 実績報告書

Zellweger症候群の病態解析-ペルオキシゾーム欠損と糖脂質代謝の関連-

研究課題

研究課題/領域番号 11670743
研究機関東京大学

研究代表者

斉藤 真木子  東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (20225733)

研究分担者 柳澤 正義  東京大学, 医学部・附属病院, 教授 (90049031)
岩森 正男  近畿大学, 理工学部, 教授 (90110022)
榊原 洋一  東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (10143463)
キーワードZell weger症候群 / ペルオキシゾーム / グルコシルセラミド / グルコシルセラミドトランスフェラーゼ
研究概要

(1)Zellweger症候群(ZS)患者由来の線維芽細胞について糖脂質解析を行った。症例は臨床診断がZSが2例、乳児Refsum病(IRS)が1例で原因遺伝子は全例、PEX2遺伝子の変異である。各々の繊維芽細胞を培養後、ハーベストし、凍結乾燥後、脂質の抽出、TLCによる分画、定量を行ったところ、セラミドジヘキソシド、および、ガングリオシドGM3が正常対照に比べ、およそ2倍に増加していた。また、グロボシド近傍に著増したバンドが患者全例で認められた。このバンドの同定については目下検討中である。またTLC免疫染色法でガングリオシドGM1,GA1,GA2の染色を行ったが、GA1,GA2は検出されなかった。GM1は対照に比べ、患者で約1/2に減少していた。
(2)ZSのモデル細胞であるCHO-K1変異細胞株(Z65)は遺伝子学的に上記で検討した症例と同じくPEX2遺伝子に変異をもっている。これまでにZ65細胞でセレブロシド、ガングリオシドGM3の増加を見いだしており、さらにその機序を解明するため糖脂質代謝の出発点に位置するCeramide glucosyltransferase活性の測定、グルコシルセラミドの分解酵素であるbeta-glucocerebrosidase活性の測定を行った。Ceramide glucosyltransferase活性はZ65細胞で対照のCHO-K1細胞に比べ、亢進しており、一方、beta-glucocerebrosidase活性は両細胞間で変化はなかった。このことから、Z65細胞では糖脂質合成系の亢進が確認された。ヒトやマウスとホモロジーの高い、3'末端側の約300bp部分のRT-PCRで、予備実験をしたところ、Z63細胞で発現が強くなっており、cDNAよりceramide glucosyltransferaseのクローニングを進めている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 斉藤 真木子: "Accumulation of glycolipids in mutant Chinese hamster ovary cells (Z65) with detective peroxisonal assembly and comparison of metabolic rate of glycosphingolipid〜"Bio chimica Biophysica Acta. 1438. 55-62 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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